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2017年08月08日01:45

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特別展「タイ 〜仏の国の輝き〜」

日タイ修好130年記念の展覧会。
またもや東京と九州の国立博物館だけの開催。
なんで京都と奈良を無視する!?!

で、8月に東京へ行くことになったんですが、観劇予定でいっぱいで東博まで行く隙間はありません。…でした。まあつまり、タイ<観劇の優先順位だったわけですね。
しかし、花組公演が2回目のチケットが取れなかったので、だったら東博へ行ってしまえーと。
東博から銀座のホテルに戻ってくるのは手間なので、キャンセル待ちにはずれた後ホテルに向かい、荷物を引き取って上野へ向かいました。

タイは仏像天国なので、行ってみたいとは思っていましたが、歴史はよく知りません。今回年代順に展示を見て行って、タイの歴史をおおまかにたどることができました。

まず最初にナーガ上の仏陀座像が迎えてくれます。シュリーヴィジャヤ様式。ナーガのムチリンダのとぐろの上に仏陀が結跏趺坐し、ムチリンダは仏陀の背中から頭上に鎌首をもたげて傘になっています。ムチリンダというと、「聖おにいさん」で必死にブッダの傘になろうとしていた場面を思い出してしまう…。

タイではタイ族の国ができる前、モン族が国を作りました。そのうち実際に国として存在したかどうか手がかりは少ないものの、タイ北部で多数の出土品からドヴァーラヴァティー文化と名付けられた文化が生まれます。インドから渡ってきた仏教を信仰しました。インドの衣文を表さない薄い衣の仏像もあります。また、大きな石の法輪もあります。法輪はドヴァーラヴァティー文化で盛んに作られました。

タイ南部からマレー半島にかけて生まれたシュリーヴィジャヤ、アンコールの影響を受けた国、ドヴァーラヴァティーの後を受けて生まれたハリプンチャイなど、タイ以前のタイはかなりモザイク状態です。クメール系ではアンコール風の唇の分厚い仏像やヒンドゥーの神像が見られます。

13世紀になるとタイ族の国、スコータイが生まれます。上座部仏教を信仰し、タイの仏像の基本的な様式が確立しました。
印相は触地印(降魔印ともいう)、衣文のない薄い衣に左肩から飾りの帯をたらします。そして肉髻の上に先のとがった火炎がつきます。眉は大きく弧を描き、口元は両端が上がったアルカイック・スマイル。

もうひとつ、タイ独特の仏像に遊行像があります。これは仏陀が亡くなった母親、マーヤー夫人がいる三十三天に昇って説法をして、地上に降りてきた姿を現しているそうです。タイではこの題材が好まれたようで、遊行像としてだけではなく、三十三天とそこから降りてくる(長い階段を下りて!!)絵もありました。
等身大より少し小さい遊行仏が360度回って見られる状態で展示されていました。衣文のない薄い衣を翻しています。偏袒右肩で、左側に衣がかかっていて、右側の腕は胴体とかなり隙間が空いています。これは仏像に布の衣を着せていたのではないだろうかと推測されます。現在でもタイでは仏像に黄色い衣をかけていることがよくあります。

遊行仏は像の右側から見ると上体をそらしているように見えますが、360度回って見てみたところ、左側から見た方が「天から降りてきた」「階段から降りてきた」ような感じに見えました。写真は皆右側からですが、左側からも映してほしい…。

そのほかばかでっかい、金属の薄い仏足石。細い線で模様が描いてあります。
またスコータイ時代にタイ文字の基礎ができました。文が書かれた碑文があります。裏には線画で仏像、遊行仏。

アユタヤ朝になりますと、交易が盛んに行われて国が豊かになったため、金の工芸品がたくさん作られました。ミニチュアで装飾いっぱいの像、王の髷を飾る飾り、団扇や払子などの王権を表す道具。

それから、日本で「シャム」と呼んだ時代の交易を表すコーナー。主に日本で所蔵されている航海図、朱印状、山田長政像など。
タイからはカティナ(功徳衣)法要図。国王が功徳衣を奉納する行列図で、その中に日本人の一行とみられる行列があるのです。

そして現在の王朝、ラタナコーシン朝。国王は滅びたアユタヤの文化を復興すべく、バンコクにきらびやかな寺院や王宮を建設します。
ここでの見ものは5.6メートルの「ラーマ2世王作の大扉」です。19世紀初めに造られた王室寺院の扉で、びっしりと精緻な彫刻が施されています。1959年に火災で一部損傷し、日本の協力で修復が行われました。そのためこの途方もなく大きい扉を日本の博物館で展示することができたのです。

観終わった後、ショップを見てみました。今回の展覧会のオリジナルグッズ、タイから持ってきたお土産品など。タイに関する本でもないかと思いましたが、図録以外はありません。普通もっと本も置いてあるはずでは、と思いましたが、日本でタイに関する本が少なすぎるのかもしれません。

東博を出たら夕方近くになっていました。このまま東京駅へ行って帰ることにしました。東京駅で駅弁とデザートを調達して新幹線に乗りました。
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