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2017年06月16日01:48

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ヘールチャペル登録有形文化財登録記念講演会

日曜日に行ってきたんですが、日記が今頃になりました。
大阪女学院のヘールチャペルは戦後物件ですし、「ヴォーリズ建築らしい」という話をかすかに聞いたような気がしたことはありましたが、ヴォーリズの主要な建築リストには上がってこないので、せいぜいヴォーリズの事務所が請け負った仕事かもしれないと思っていました。

それが、このたび国登録有形文化財になったということで、記念講演会が開かれたのですが、本当にヴォーリズ本人もかかわっていたようです。ヘールチャペルの竣工は1951年で、ヴォーリズはまだその時期でも現役で活躍していたようです。講演会では1950年ごろのヴォーリズ建築事務所の写真が映し出されました。図面が置かれたテーブルの中央にヴォーリズがいて周りを事務所のメンバーが取り囲んでいるものです。

講師は大阪芸術大学建築学科の教授、山形政昭氏と、石田忠範建築研究所(元一粒社ヴォーリズ建築事務所所長)の石田忠範氏。石田氏がヴォーリズ建築事務所に入ったときはまだヴォーリズは健在でした。なので晩年のヴォーリズの様子なども聞くことができました。

配布物の中に、ヘールチャペルと大阪女学院の歩みを書いたパンフレットがありました。パンフレットと言うよりはかなり力作の冊子です。無料で配られるにはもったいないぐらい。
大阪女学院は空襲で校舎の大部分が焼失したのですが、戦後見学に来たアメリカの長老会教会に「あなたたちが焼いたのだから復興のお金を出してほしい」と訴えて、援助を集めたそうです。その時復興した校舎と共にヘールチャペルが建てられました。ミッションスクールの建築はヴォーリズには得意分野ですね。冊子には終戦直後の写真もいくつか収録されています。

ヘールチャペルは一度大がかりな改修をしたらしいので、ほとんど「建て替え」られてしまったのかと思っていましたが、そうではなくてもとの遺構を生かして改修したようです。なのでこのたび登録文化財になったのですね。ただ、チャペルの横の部分の縦長の窓のてっぺんは、もとは平たい四角の窓だったのを、ラウンド型に変えました。これは改修に携わった石田氏が、ラウンド型はヴォーリズ建築によくあるもので「心の中のヴォーリズさんの了解を得て」変更したということです。確かにこの方がチャペルらしい感じにはなりました。

講演会の後は自由見学です。舞台まで登っている人がいたので便乗して登ってみました。ついでに、舞台裏まで入り込む人がいたので便乗しました。
2階やテラスまでも見てみました。
戦後の復興期のモダニズム建築ですが、私から見ると直線を生かしたアール・デコに通じるものを感じます。シンプルな直線を使用しながら、細かい部分に独特のデザインを施し、スッキリとした美しさがあります。
冊子にはそうした細部の写真がこまかく収録されています。オリジナルの図面まで収録されています。
なかなか濃い内容で、行った甲斐がありました。

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