今回の旅行は遼寧省、吉林省、黒龍江省の中国東北三省です。
まず最初に行ったのは遼寧省の省都、瀋陽です。満州国時代は奉天といいました。
関空から瀋陽までは2時間半。到着すると、検疫があって飛行機の中で乗客全員おでこに器具を当てられて熱を調べられました。でも特に問題もなく、あまり大きな飛行機ではないので乗客も多くなく、すぐに終わって出られました。
バスで市内まで行き、ホテルへ。
ホテルは遼寧賓館、昔のヤマトホテルです。ホテルのあるところは中山広場というところで、昔は大奉天広場と言いました。円形のロータリーを囲んで重要な建物が並んでいるところです。今も当時の建物がそのまま残っています。ロータリーには今は大きな毛沢東の像が手を上げてますけれど。
しかしこのホテルにはドアマンもポーターもいません。道路からホテルの玄関までの階段も荷物を持って自力で上がり、レトロな回転ドアを通ってロビーに入ります。そうすると、ロビーの雰囲気のすばらしいこと。うっとりしてチェックイン。そして鍵を受け取ったら…あとはやはり自力で荷物を持って部屋を探します。「ヤマトホテル」だと思うと「あれ?」と思いますが、中国の三ツ星ホテルだと思えばおかしくはないんですが。
部屋はきれいに改装されていますが、落ち着いた雰囲気で、想像力を使えば「ヤマトホテル」の気分を味わうことはできます。しかも窓の外は中山広場で、当時の建物がぐるりとロータリーを囲んでいるのが見えるというすばらしいながめ。
夕方近くになっていますので、遠出はしないでホテル周辺を散策します。
ホテルのある中山広場からは、旧奉天駅(現瀋陽南駅)まで一直線に道路が延びています。その道路には茶色い壁に直線ラインを生かしたモダンな旧藤田洋行(現秋林公司)があります。そしてその先には赤煉瓦の郵便局があります。今も昔も郵便局です。
そして旧奉天駅はやはり「辰野式」と言われる、赤煉瓦に白い石をアクセントに使った堂々とした駅舎です。瀋陽には新しく瀋陽北駅が作られましたが、こちらの駅もまだ使われています。
写真は左から遼寧賓館(ヤマトホテル)、郵便局、瀋陽駅(旧奉天駅)です。
ヤマトホテルの写真はまとめて「フォト」にUPしてあります。
今回中国国内移動は列車の予定です。切符を予約する方法を調べてみましたが、いろいろ面倒だったので結局予約はあきらめて現地調達することにしました。ネットで探したら出発駅と到着駅を検索して時刻表が見られるサイトが見つかったので、そこで乗りたい列車を調べてきました。そして駅に来たことですし、切符を買うことにしました。瀋陽に2泊して長春へ向かうので、瀋陽から長春の前売り切符です。
窓口がいっぱいあって人が並んでいますが、よく見ますと当日、老人、軍人などの指定のある窓口があります。それで何も指定のない窓口に並んでみました。そして順番が来たら調べてきた列車の乗車日と番号を言ってみました。そうしたら窓口には液晶で列車の発着時刻や値段が出るようになって切符の確認ができます。私が乗りたかった列車はあっさり買えました。
さて、これからどうしましょうか。なんとなく周辺をうろついていると、古い建物があちこちにみつかります。有名でもない、由来もわからないものばかりです。どうしようもないボロボロの洋館の1階部分に庶民の食堂がずらっと営業していたりします。しかも原色のそぐわない色の看板で…。
ガイドブックを見ますと、近くに地下街のある繁華街があるようなので、そこへ向かいました。
しかし道路には信号が少ないです。みんな好き放題に渡っています。今回久々にゲリラ的中国の道路の渡り方を駆使することになりました。上海では信号が増えて、監視人もいて、あまり無茶な渡り方をすることはなくなっていましたが、東北は違いました。それまでに覚えた渡り方のコツをよみがえらせることになりました。
中国の道路の渡り方
・まっすぐ前を見て堂々と渡る。
・ジグザグの動きはダメ。車から見ると動きが読めなくて危ない。
・小走りになったりしないで一定の速度で堂々と歩く。
・歩く速度を変えたり途中で駆け出したりするのも、動きが読めなくて危ない。
・自分が車をよけるのではなく、車に対して「オマエのほうがよけろ」という強気でいること。
・車が突っ込んできたら、走ったりしないで立ち止まってやり過ごす。
歩道の敷石はガタついていたりはがれていたりして足元が悪いし、道路を渡るのはゲリラ戦だし、車のクラクションやら騒がしい中国人の声やら、本当に「中国に来た」実感が湧きます。でもこの実感、今回あんまり楽しくありません。なんでかなあ。夕方で特に行くアテもなくフラついていて、目的がないからかな。明日の観光を楽しみにしましょう。
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