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2008年10月14日00:10

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台湾旅行記(12)台北1・故宮博物院1

台北観光1日目は、台湾旅行の第一目的、故宮博物院です。1日たっぷり居続けるつもりです。なにしろ中国美術の逸品が一同に揃っているのは、北京でも大陸でもどこにもない、この台北の故宮博物院なんですから。
故宮博物院へは台北からMRTとバスを乗り継いでいきます。MRTは地下鉄のような都市鉄道で、地上や高架も走ります。
博物院は山を背景にして大きな建物郡がどーん!とそびえています。写真は入り口よりも手前の門から撮ったもの。そこを入りますと、入り口まで長い階段になっています。なんでも、この山に貯蔵室を掘って、収蔵品を保管しているのだとか…。日中戦争、国共内戦をくぐり抜けた文物も、これ以上の災難には遭わないで済むように作られたのですね。

事前に調べたところ、博物院には数ヶ国語で有料のイヤホンガイドがあります。しかし、中国語と英語は無料で係員によるガイドツアーがあります。一度中国語に挑戦してみようと、時間を調べて朝のガイドに間に合うように行きました。で、まあ理解度としては半分ぐらいでしょうか。美術や歴史に関する用語はだいたいわかりますので、それにも助けられました。かなりのピンポイトガイドで、数ヶ所の見所を周ってたっぷり解説してくれます。1時間半ぐらいかかりました。

ガイドツアー解散後は自分で順番に見ていくことにします。まず館内案内を日中二ヶ国語もらいました。故宮博物院は去年大リニューアルしたそうです。たしかに館内はピカピカにきれいです。そして展示方法も、従来の文物の種類別ではなく年代順にたどれるようにしたと聞いたことがあります。しかし館内図を見ますと、やはり文物の種類別になっています。上海博物館も文物別の展示だったので、それが中国の展示の伝統なのでしょうか。年代別の方がわかりやすいと思うのに…。
しかし案内図に参観ルートがいくつか書いてあります。すると、歴史をたどるルートというのがちゃんとあります。確かに、青銅器は古代、陶磁器は宋→明と、文物別でも年代によって特徴がありますから、それをたどれば歴史の流れに沿って見る事が可能なわけです。
その中で、中国語版では初心者向けルートという意味で「劉ばあさんが大観園を見る」というルートがありました。中国圏ではそれだけ「紅楼夢」の登場人物が誰でもわかるぐらい知られているんですね。

ということで、歴史ルートに出発です。まず古代、殷周時代の青銅器だけでもものすごい数です。しかし唐代の展示は通路みたいなところに展示されてるだけで終わっています。唐三彩など唐代の俑はお墓の副葬品なので、皇帝たちが宮廷に置くことを好まなかったので数が少ないとか…。その中でもポロをする胡服の女性の三彩はあまり見かけない貴重なものでした。
宋代の磁器はすばらしいです。台湾へ運ぶときも、最重要、最優先で選ばれたようです。白磁の気品のある美しさ、青磁の澄んだ色…。特に淡い水色の楕円形の小さい水盤は宋代青磁の中でも逸品と言っていい魅力があります。乾隆帝が手を洗うのに使っていたとか…。なんてぜいたく!まあ皇帝だからしゃあないんですけど…。乾隆帝は古代の玉に文字を彫らせ(時々上下を間違えてる)、書画にハンコを押し、「自分のものだー」と悦に入りながら中国美術の逸品を鑑賞・使用していたんでしょうねえ。
また、大阪の東洋陶磁美術館にある青磁の龍耳瓶とそっくりなものもありました。

そして明代になりますと、きれいな五彩の磁器がたくさん並んでいます。さらに青花、つまり白磁に青で染付けをした磁器がこれまたたくさんずらーっと並んでいます。明代青花にも時代による特徴があるのがわかりました。このへんになりますともう磁器の迷宮です。どこをどう回ったか混乱するぐらいの量です。
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