さて、外灘(バンド)の淮豊銀行(上海浦東銀行)の南側から福州路に入ります。
福州路は昔「四馬路(スマロ)」と言いました。「大馬路(ダマロ)」=南京路から四つめの道路だからです。「馬路」というのは中国語で大通り、道路のことで、馬とは関係ありません。
西へ向かって江西中路と交わる交差点が見ものです。
まず交差点の東北側に新城飯店(メトロポール・ホテル)があります。縦のラインを強調した高い建物です。頭頂部は中心に向かって階段状に高くなるスカイスクレーパー様式で、高さをより強調しています。一番高いところで14階。1935年。
そして交差点の東南、福州路をはさんで向かいには福州大楼(ハミルトン・ハウス)があります。1933年。
この二つの建物、本当にそっくり!!なんです。形も高さもデザインも全く同じ!両側を交互に見てぽかんとしてしまいます。
この二つのビルは、どちらもサッスーン財閥の建てたものです。サッスーン財閥はもともとイギリス人のサッスーンがインドに貿易会社を設立し、後に上海に進出したもの。サッスーンが上海に建てた建物で一番有名なのがバンドの和平飯店です。
このサッスーン財閥が、上海でいくつもビルを建てたパーマー&ターナー事務所による設計で建てたのがこの双子ビル。
ホテルとオフィスビル、用途の違う建物を全く同じ外観で向かい合って建てたのは一体何のためやら不思議です。
しかも江西中路をはさんで西南の角にはこれまたよく似たビルが建ってます。東側の双子ビルほどそっくりではありませんが、高さといい、スカイ・スクレーパー様式といい、双子まではいかなくても年の離れた兄弟ぐらいでしょうか。
これは中国通商銀行大楼で、1936年竣工。
写真は右にそびえているのが中国通商銀行大楼、左にかぶっている部分がハミルトン・ハウスです。
こんなによく似たビルが交差点の三つの角に建っています。残る一つ、西北側には1921年に建てられた工部局が建っています。こちらは高さはそれほどではありませんが、福州路から江西中路をぐるっと回るように長くて重厚なルネサンス様式です。
さて、福州路は昔は妓楼が立ち並んでいた通りだそうです。また、出版社や書店などが並んでいる通りでもあったそうです。妓楼の方は面影はありませんが、今でも福州路には書店がたくさんあります。外文書店や古書店もあります。
そして福建中路まで行くと上海書城があります。新しい巨大な書店ビルです。
上海オフ会の待ち合わせはこの上海書城でした。もう少し早く行って買い物をしようと思っていましたが、あちこち回っているうちに予定より遅めに着き、買い物をする時間が少ししかありませんでした。
オフ会は上海在住の人が選んでくれた北京料理。
たっぷり食べて、たっぷりおしゃべりしました。
それから私の希望で、前から行ってみたかった和平飯店のジャズバーへ行きました。オールド上海を感じさせるという評判のジャズバーですが、それは演奏している人が「オールド」だからで…。古い曲をのんびりしたテンポで奏でているのが、かえって古きよき時代を髣髴させるという具合。
リクエスト曲のリストもあって、そこに私の好きな「My Blue Heaven(私の青空)」があったのでリクエストしました。当時の音楽、いいですねえ。実は私は昔のSPレコードを復刻したCDを何枚か持ってるんです。やっぱりこの時代が好きです。
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