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2006年09月18日00:52

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オールド上海・南京路(1)

上海は1920〜30年代に繁栄した街。特に英・仏・米の統治下にあった「租界」には洋風建築がたくさん建ち並びました。
その中で、20〜30年代にパリやニューヨークで流行した様式がアール・デコ美術。ニューヨークではその頃摩天楼が次々と建築され、摩天楼=スカイ・スクレーパー様式という縦の直線を多用して高さを強調する様式が流行し、上海の建物もその様式でたくさん建てられました。西洋の古典的な装飾の施された建築とは違って、直線のラインで構成されたシンプルな外観で当時の「モダニズム」を体現した建築です。

まず南京西路、人民広場の西の方に上海美術館があります。もともと人民広場には競馬場があり、ここはレースクラブでした。時計塔を備えた古典主義建築です。

人民広場の北には西から見ますとまず国際飯店(パークホテル)があります。中国語では「飯店」や「酒店」は全て「ホテル」の意味です。
これはハンガリー人のヒューデックが1933年に建てた、縦の直線を多用したアール・デコ建築です。黒花崗岩を使ったチョコレート色の外観で、縦のラインがかなり緻密で、アール・デコ建築にしては複雑な印象を受けます。

その東隣は上海市体育倶楽部。もとアメリカ人が建てたYMCAで1932年竣工。3階部分まで壁面には装飾、アーチを備えた列柱があり、4階より上が凹型になって正面が引っ込んでいて、それが縦ラインのアール・デコ様式で、下層階との対比が面白い印象を受けます。もともと体育施設としても用いられたので室内プールがあるそうです。

やや東に離れて金門大酒店。1926年に建てられた、正面に大理石のイオニア式列柱を配した重厚な新古典主義建築です。頂上には時計塔もあり、遠くからでも目立ちます。
ここはおととし上海へ行ったときに前を通りかかって、豪華だな〜、中に入ってみたいな〜と思ったホテルです。今回宿泊費が意外にリーズナブルなことを知って、思い切って泊まることにしたホテルです。
念願かなって内部に入ると、期待を裏切らない豪華さ。ロビーやエレベーターホールの装飾、客室の廊下。客室は内装はシンプルですが、どこかレトロな雰囲気が漂います。このホテルに出入りするたびに「予約できてよかったあ〜」としみじみ喜びをかみしめました。

東へ進んで西蔵中路を渡ると南京東路に入ります。交差点にあるのが1936年に開業した第一百貨商店(旧大新公司)。縦ラインのアール・デコ調です。昼間見るとモダンな時代の遺物的な古びた感じが漂いますが、夜になると壁面にびっしり縦のネオンサインが点滅し、「なんだ、これは」なケバイ建物になってしまいます。

さらに東へ行くと上海市第一食品商店(旧新新公司、1926年)、上海時装商店兼東亜飯店(旧先施公司、1917年)、その南向かいに華聯大厦(旧永安公司、1918年)があります。どれもルネサンス・バロック風の大きな百貨店建築です。
これらの4つの建物は当時4大百貨店として売り上げを競ったそうです。
しかし大新公司以外は今回全て新しくきれ〜〜〜〜に塗りなおされてました。特に上海時装商店は真っ白けになってしまって、とても古い建物とは思えません。前はところどころ黒ずんだ石がレトロな雰囲気をかもし出していたのに。「東亜飯店」のレトロだった文字も新しくなってしまいました。華聯大厦(永安公司)はまだクリーム色なのでマシですが、新しくなりすぎたのには変わりません。しくしく…。

さて、華聯大厦(永安公司)から道路一つ隔てて東側に永安新楼があります。永安公司のビルから上のほうで渡り廊下でつながっています。こちらのビルは塗りなおしこそされてませんが、壁面にはでっかい看板、広告がべったり。パッと見たら古い建物だと気がつきません。
もっと古い建物や景観を大切にしてほしーよー。
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