Köln 75
7/10
イド・フルーク監督脚本
マーラ・エムデ ジョン・マガロ
マイケル・チャーナス アレクサンダー・シェアー
2015年にケルンに行ったことがあるが、1975年当時にジャズが
大衆に受け入れられていたとは思わなかった。
その痕跡は残念ながら感じれなかった。
本作はキース・ジャレット の ライブ・アルバムである
『ザ・ケルン・コンサート』の舞台裏で18歳のヴェラ・ブランデス
がコンサートを手配する様を描いたもの。
聞いて見るとジャズというジャンルを越えた作品。
じぶんはキース・ジャレットよりは少し前のビル・エヴァンスを
軸にジャズを聞きかじっていて、エヴァンスの作品は殆ど揃えているが
ジャズ全体を広く聴いているわけでないので、ジャズファンというよりは
エヴァンスのファンなのかもしれない。
そんな自分のベストは"Waltz for Debby" ではなく"Peace Piece"。
ピアノソロでかつ即興演奏の静謐かつ繊細な曲なのだけれど、
即興の持つ力というのは認識している。
本作におけるキース・ジャレットの即興演奏のツアーというのは
毎回毎回どこに向かうか分からない、成功と失敗の綱渡りを
強いられるわけで、10代でそれに触れたブランデスは幸運だったし
若さによる無鉄砲さで、自分が好きなものを皆にも経験して
もらいたいという気持ちに、主人公を応援したくなる、
楽しい映画。
ただコンサートの模様、即興を切り取ることが出来ないからか、
大事なコンサートの場面でドビュッシーの交響詩「海」を
流してお茶を濁すのはどうなのか。
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