mixiユーザー(id:1362523)

2026年01月12日23:49

59 view

2025年に読んだ本(2)

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」
フィリップ・K・ディック:著 朝倉久志 訳
ハヤカワ文庫SF
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000010229/

読書会があったので読んだ本です。
学生時代はSFをいっぱい読んでいてハヤカワSFにもなじみがあったんですが、この本はなんとなく読みそびれていました。今ごろになって読む日が来るとは。

発表当時(1968年)から見た未来SFで、地球は第三次世界大戦で荒れ果て、多くの人が火星に移住しています。リック・デッカードは逃亡アンドロイドを始末する賞金稼ぎです。精巧なアンドロイドは人間ともとんど区別がつかないため、「フォークト・カンプフ検査法」で検査をする必要があります。リックは火星から逃亡してきたアンドロイドを始末するため検査キットを持ってアンドロイドを追います。

読書会ではフィリップ・K・ディックの本を全部読んだという強者等がいまして、この作品正解の背景を説明してくれました。

内容はマーサー教などよくわからない部分もあり、また解釈の分かれる部分もあり、参加者それぞれの意見を聞くことができて面白かったです。

「ハンガリー・ブダペストへ 夢見る美しき古都」旅のヒントBOOK
鈴木文恵:著 イカロス出版
https://books.ikaros.jp/book/b10108090.html

初めてハンガリーへ行ってから「ハンガリー病」にかかってしまい、ずっと持病のままきています。もう一度行きたいと思いながらなかなか果たせず…。
近年はもうそれほど大きな症状を呈することもなくなってきたのですが、本屋さんでこんな本を見たらつい買ってしまいます。「地球の歩き方」ぐらいしかガイドブックがなかった当時に比べ、おしゃれな旅の本が出るようになりましたね。豊富なカラー写真と地図でブダペストの散歩気分になります。おしゃれなお店もいろいろあるんですねえ。

「ゲーテとの対話」(上)(中)(下)
エッカーマン:著 山下肇訳 岩波文庫
https://www.iwanami.co.jp/book/b247647.html

「ゲーテはすべてを言った」に触発されて買った本。
エッカーマンは1823年にヴァイマルに来て、ゲーテと知己になり、親しく家に出入りするようになります。晩年のゲーテが執筆していた「ファウスト」第2部の草稿を見せてもらって意見を求められたり、おすすめの本を読んだり、お勧めの芝居を見に行ったり。日常的に交わす会話にも示唆に富む言葉があり、エッカーマンは細かく記録していたものを後に出版しました。そうしてゲーテと過ごした日々を綴って、ゲーテが亡くなるまで続きました。
これを読んでいると、エッカーマンと共にゲーテの話を聞いている気分になります。

また、ゲーテがかなりの芝居好きだということもよくわかっておもしろかったです。実際ヴァイマルの劇場の監督などもしていましたし、上演作品やその演出、そして役者に至るまでゲーテが語る言葉は演劇論として今読んでもたいへん興味深いです。芝居好きとしましては、ゲーテと共通の趣味を持っている気分にもなりました。

「うまれたての星」
大島真寿美:著 集英社
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-770016-9

1969年、辰巳牧子は高校を卒業して神保町の出版社で働き始めました。そして経理補助として少女漫画誌の編集部に配属されました。
この出版社は「週刊デイジー(週デ)」「別冊デイジー(別デ)」という少女漫画雑誌を出版しています。当時は若い女の子が漫画家としてデビューし始めたころで、牧子は雑誌作りの現場に触れ、漫画家さんたちの情熱を間近に見て、少女漫画雑誌がどんどん変化していくのを感じます。

これは明らかに「週刊マーガレット(週マ)」と「別冊マーガレット(別マ)」のことです。出てくる漫画家さんも名前は変えてありますがだいたい見当が付きます。
旅館に缶詰め常連の辻内ゆきえは、ギリギリになって書き直しをして編集者をハラハラさせますが、出来上がった作品は文句なしに面白い。特に別デに前後編ものをよく描いているようですが、こうれはもう美内すずえです。
週デで人気になったスポ根バレーボール漫画…ああ、あれね。テレビ漫画にもなったという。当時は「アニメ」という言葉はなかった。
そして週デで「歴史物を描きたい」と言って、編集内で反対されながらも(「歴史物なんて子供にはわからない」という理由で)、描き始めたら大人気で、連載が進むにつれファンの熱気がハンパじゃないすごい作品になっていく…ってこれはもう「アレ」しかないじゃないですか。

分厚さにビックリする本ですが、当時の少女漫画を知っていたら本当に面白くてどんどん読んでしまいます。編集部の人間模様も描かれていますし、あの雑誌はこんな風にできていたのか、漫画家さんたちはこんな風に作品を生み出していたのかと思うと感無量になります。雑誌でまんがスクールが始まったころでもあり、たくさんの少女が応募して来て審査をする状況も描かれています。あのころは若い漫画家さんたちがどんどん育って行って熱気のある時代だったんだなと思います。
でも分厚くて持ち歩きしにくいので、上下2冊とかに分けてほしかったな。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年01月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031