今年もトニー賞授賞式が行われました。
毎年WOWOWで生中継をやって、1週間後ぐらいに字幕付きで再度放送されます。字幕付きでも生放送と完全に同じではなく、スタジオの案内役のパフォーマンスとか現地取材とか入りますし、すぐに結果がわかるのでいつも録画しているのですが…今年は生中継を録画し忘れた!
ショックでひたすら字幕放送を待ちわびました。
生放送の時は多分スタジオでの案内から始まると思うのですが、字幕版ではいきなり授賞式の模様が映し出されます。といっても「プレショー」といって、主にバックステージ関係の賞の発表です。なのであまりなじみのない賞を知らない人が受賞してくので少々退屈に思えます。
しかし、プレショーが終わっていよいよ授賞式本番となりますと、まずは華やかな歌やダンスのオープニングです。中心になって歌うのは、今年の総合司会のシンシア・エリヴォです。映画「ウィキッド」でエルファバをやった人だそうな。客席に降りて客席いじりもします。シンシア・エリヴォはこの後も随時登場しますが、そのたびに衣装が違う!しかもどの衣装も個性的。
プレショーから数えると1時間以上もたってからようやくスタジオが映されました。宮澤エマと京本大我と演劇評論家の影山雄成が案内を務めます。井上芳雄がいないと思ったら、大阪のスタジオへ…ということで大阪に別にスタジオを作っていました。そういえば「二都物語」を梅芸でやっているんですね。そうしたら、「二都物語」で共演している浦井健治も参加してました。
こうやってスタジオで感想を述べたり、解説してもらったりするとありがたいです。特にWOWOWはトニー賞授賞式に向けて関連番組を放送してくれているので予習もできます。
今年のノミネート作品は、新作もリバイバルもどれもおもしろそうです。リバイバルでは「サンセット大通り」が新演出で上演されましたが、初演は豪華なセットが話題だったのが、モノクロのシンプルな舞台でガラリと変わりました。パフォーマンスでは黒っぽいバックに黒いロングドレスのノーマ役の人がソロを歌い上げます。ドラマティックな歌い上げで、芝居1本見た気分になりました。(でもねえ、こんなに「戻ってきた!」と歌い上げているんですが、実は誤解だったんですよねえ…その先には残酷な結末が待っている)
またリバイバルでは「ジプシー」も話題です。パフォーマンスではこちらもソロの歌のみですが、ものすごい迫力、表現力に圧倒されました。これはいわゆる「毒親」の叫び?
そのほか「ペンザンスの海賊」が入っていました。これは古いオペレッタなのですが、曲調をジャズにしてミュージカルらしく演出したもの。ジャズと言っても古典的なのどかなリズムで、古き良き時代を感じさせました。「ペンザンスの海賊」を下敷きにしてアレンジした「パイレーツ・ムービー」という映画は見たことがあるので、今回ミュージカル化ということでどんな舞台になっているのか興味をそそられました。
新作では映画を元にした「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」はラテンナンバーをスペイン語で歌うのが特徴。
やはり映画を元にした「永遠に美しく…」は早変わりの連続で歌い踊るパフォーマンスが圧巻でした。しかも最後はジュディ・ガーランドになる…。
「オペレーション・ミンスミート」は第二時代戦中のMI5のメンバーが歌い踊るのですが、皮肉が聞いていたり笑いを取ったり、パフォーマンスを見る限りではかなりのエンタテイメント。
そして異色なのは韓国発の「メイビー・ハッピーエンディング」。未来のソウルを舞台に、廃棄された使用人ロボットが二人(?)で旅に出ます。
この作品がミュージカル作品賞を取りました。
演劇では、「オー、メアリー」がなにやらぶっ飛んだ舞台の模様。リンカーン大統領の妻メアリーの話ということですが、「史実に基づかない」奔放な発想で作られた芝居のようです。主役のメアリーは画面からでもミョーに迫力があって面白いっと思ったら、演劇の主演男優賞!!を取った!!!え?!!!しかもスピーチに現れた本人は豪華なドレスを着ていた…。
また「ハミルトン」から10年たったそうで、オリジナルキャストが集まってミュージカルナンバーのメドレーを歌い踊りました。衣装は全員黒を基調としたもので、芝居の内容のものではありません。しかし「ハミルトン」は色々な意味でミュージカルの歴史を変えた偉大な作品ということで、こういった形でその功績をたたえたわけです。トニー賞で作品賞を取ったのはもちろん、ノミネートでも受賞でも歴代最多を記録しています。
最後はシンシア・エリヴォが歌を歌いますが、ちゃんと受賞の内容を踏まえた替え歌になっているのがすごい!一体即興でこんな歌詞を考えるのは誰?
それにしても、ブロードウェイの歌やダンス、パフォーマンスのクオリティはいつ見てもすごいです。これを見ると、もっとブロードウェイ情報を仕入れたい、そして「これ!」という作品があったらそれを目指していつでもブロードウェイに行けるような準備をしていたい…などと思うのですが、なかなかそういうわけにはいかず。でも今回のノミネート作品ならどれを見てもよさそう。
とりあえず「PLAYBILL」でもブックマークしとこうか…と思いつつ、なかなか継続して見ないんですよね…。そしてトニー賞授賞式を見て思い直す。
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