「ヴァイオリンの怪人」というキャッチコピーで、ハンガリーのジプシー楽団、ロビー・ラカトシュ&アンサンブルの公演に行きました。
この間から日記にハンガリーネタが続いていますが、このタイミングで来日公演があるとは。
ハンガリーのジプシー楽団の演奏は、ハンガリーへ行ったときから何度か聞く機会があり、CDも持っていますが、ロビー・ラカトシュは初めてです。
通常のジプシー楽団と違うのは、エレキギターがあることです。さらにピアノもあります。その代り、普通ジプシー楽団にあるクラリネットがありません。
あとは普通のジプシー楽団と同じでコントラバスが1本。ツィンバロンが1台。
開演になるとメンバーが出てきて演奏を始めますが、チューニングしているようで、そのままいつのまにか演奏になっているような状態になり、なのにどうもそのラカトシュ本人が見当たりません。ヴァイオリン弾きは一人いますが端の方にいてなんか違う。と、思ったら、客席からヴァイオリンを演奏しながらラカトシュが登場。お客さんをいじりながら客席でしばし演奏して舞台へ。
最初の方はラカトシュ作曲の曲が続き、かなり自由奔放に演奏している感じです。その中でジャズのような曲もありました。ツィンバロンの横に小さなドラムがあり、ツィンバロン奏者がドラム奏者に変わったりします。ジャズとジプシー音楽が融合していておもしろかったです。
途中で何やら聞き覚えのあるメロディーだと思ったら「屋根の上のヴァイオリン弾き」の「もし金持ちなら」に聞こえます。アレンジしすぎて最初はわかりにくかったのですがどうも間違いはなさそう。そうしたら、やはり「屋根の上のバイオリン弾き」から「サンライズ・サンセット」のメロディーをバイオリンで奏で始めました。
また、ブラームスのハンガリー舞曲もありましたが、これまたアレンジしすぎ。ラカトシュのアレンジは、それはもうものすごいヴァイオリンの速弾きで、音が元の曲の2倍、3倍ぐらいになっているんじゃないかと思うぐらい。そもそもこの編成で演奏するという時点で普通のハンガリー舞曲じゃない音になるんですけれど。
ジプシー楽団はそれぞれの演奏者が自由奔放に演奏して、それが合わさってバラバラなのに融合しているような雰囲気の演奏が多いですが、ラカトシュ・アンサンブルもそんな感じです。
後半はツィンバロンの独奏で「熊蜂の飛行」がありましたが、これがもうすごいのなんのって!!!人間業とは思えない、目にも止まらないすさまじい速さでバチを動かし、それがちゃんとメロディーを奏でているのです。一体どうやって演奏しているのか見当もつきません。ツィンバロン奏者はだいたいどこかで速弾き自慢のような曲をやるものですが、ここまで早いのは初めて見ました。
ジプシー楽団につきものの、ヴァイオリン速弾き自慢がしやすいモンティの「チャールダーシュ」もありました。これまた普通の何倍?みたいな速さで、アレンジしまくり。
「ひばり」もバイオリンの音でひばりの鳴き声を表現する定番曲ですが、なかなかひばりの声が出てこないなーと思ったら最後の方にたっぷりやってくれました。
まさしく「ヴァイオリンの怪人」と呼ぶにふさわしいものすごい演奏でした。
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