心斎橋大丸は、1933年に建てられた、近代百貨店建築の大傑作です。ゴシック風の塔のある茶色のスクラッチタイルの外観、華やかなアール・デコ様式に彩られた精緻な装飾。数々の名建築を残したヴォーリズの代表作でもあります。
その大丸百貨店を建てるにあたって作成された数々の装飾や建築の原図の展覧会がありました。ヴォーリズ建築事務所の協力です。
https://www.facebook.com/daimaru.genzu?fref=photo
ヴォーリズは建築の専門家ではなく、設計図を書いたスタッフがいました。その中でも佐藤久勝という人は重要なスタッフだったそうです。その人が書いたと思われる大丸心斎橋店の数々の原図が残されているので、それと当時の写真が合わせて展示されていました。
実際には使われなかった案だけのスケッチがあったり、エントランス部分の細部の原図があったり、いろいろおもしろかったです。
もともとは7階部分に和食堂と洋食堂があり、その写真と原図を見ますと、本当に素晴らしい装飾の食堂です。大丸の上階部分は戦争の時に空襲で崩れてしまい、食堂はなくなってしまいました。ああ、惜しい…。
前にお年寄りから話を聞いたことがあります。大丸は空襲で上の方が黒こげになっていた、と。
でも、この原図と写真があったら復元できるんじゃないでしょうか。
…ところが、建物が古くなったから建て替える、という発表が。外観だけは残す…とか寝ぼけたことを言っていますが、中の装飾がこれだけ素晴らしいのに壊してどうするんですか!!!
これこそ「どこにもないものを壊してどこにでもあるものを作ってしまった」(コルドバのメスキータの中にキリスト教の聖堂を作ってしまったカール5世の後悔の言葉)という事態になっちゃいますよー!
図録を買ってきたので、これを持って大丸に行って、実際の建築と見比べてみようと思います。
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