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2011年05月19日00:56

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近代建築と中央アジア

奈良女子大で「ならシルクロード友の会」の講演会がありました。
奈良女子大は旧奈良女子高等師範学校で、明治に建てられた本館が重要文化財になって記念館になっています。外観は見たことがあったのですが、今回初めて中に入ることができました。
「ならシルクロード友の会」では今までも奈良女子大で講演会を行っていますが、通常の教室棟を使っていました。今回初めてこの記念館で行われることになり、「中に入れる!」とウキウキです。

で、写真は左から外観、階段、そして2階の講堂の部分。天井の中央部が高くなっていてレトロなシャンデリアが下がっています。正面はギリシア風の破風になっています。

1階部分には昔の写真が展示してありました。廊下や階段、どこを見てもウットリです。そして講堂に入りますと、前方の隅の方にガラスケースに収められた座像が。ル・コントさんが言っていた初代の生徒監のおばあさまが端座しています。リアルさにびっくりです。サイズが小さいので作り物だとわかりますが、もし等身大だったらギョっとしたでしょう。名前は錦織竹香先生、像の作者は宮沢甲輔氏。昭和11年の作です。

椅子は木製のベンチで、座面は布張りです。かなり古そうな椅子です。低めで浅いので、長時間座っていると疲れます。でも壁やら天井やら見ながら、ウットリしていました。

さて、近代建築にウットリしながら「中央アジアの遺跡は語る」という講演会です。
まずスライドでウズベキスタンの紹介です。主催側がざっと紹介した後、飛び入りらしくプログラムに記載されていませんが、ウズベキスタン在住の大学教授、胡口康夫氏がさらに詳しくウズベキスタンのことを話します。数々の写真を見ながら、ウズベキスタンへ行ったときのことを思い出しました。

そして講演本題。
「発掘調査によるシルクロード研究」
奈良県立橿原考古学研究所長 菅谷文則氏

「シルクロード考古学の最新の研究報告」
青銅器時代の新文化マルグシュ(古代マルギアナ)をめぐって
加藤九祚氏

ひとつめは、主に中国のソグド人の墓の発掘調査を通じて唐代を中心とした中国でソグド人の状況を研究したもの。人骨まで調べて人種を調査したのはこの先生が初めてだそうです。中国との折衝など現地での発掘調査の苦労もあったようです。
当時、漢人との混血の雑胡が「当たり前」の」ように多数いたそうですが、寧夏で純粋ソグド人の集落も見つかりました。しかしこれらの雑胡やソグド人は安史の乱を境に激減したそうです。

加藤先生はカラテパ遺跡の発掘で有名ですが、今回はトルクメニスタンのメルヴ(古代ギリシア語のマルギアナ)の遺跡、マルグシュの発掘調査の報告です。
これは青銅器時代の遺跡で、王宮や神殿跡があります。ゾロアスター教の拝火祭壇やハオマ(ソーマ、儀式用の酒)の製造所と思われる部分もあります。壁にモザイクでグリフォンが描かれていたり、ラクダの絵のついた銀器もありました。土器も多数見つかっています。

ということで、近代建築と中央アジア、何の脈絡もないふたつのテーマにウットリ、ウキウキとした気分で過ごすことができました。
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