mixiユーザー(id:547825)

2018年11月29日13:12

140 view

「ボストンストロング ダメな僕だから英雄になれた」

フォト


2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件に巻き込まれ、両脚を失くした男性の実話の映画化。

ジェフ・ボーマン(ジェイク・ギレンホール)はコストコに勤める、ごく普通の27歳の青年。
たまには仕事をさぼったり、恋人エリンと何度も別れてはくっついたりとだらしない面もある。
そんな彼がある日突然、爆弾事件に巻き込まれ、両脚を失ってしまう。
しかも事件直前に不審者を目撃していたことから、その証言によって犯人が逮捕され、
ジェフは周りから英雄と見られることになる。
「足を失ってもテロに屈しない男」として世間に知られるようになる。

フォト


でも自分がそんな強い男でないことは、彼自身が誰よりも知っている。
本当はみんなが思ってるような人間じゃないのに、ここまで期待されたら
オレはどうすりゃいいんだ?という彼の苦悩。
そして彼の周りの家族というのが、よく言えばおおらか、悪く言えばガサツ。
母親に至っては、悩み苦しむ息子の心情に寄り添うというよりは、
ヒーローの母として世間に注目されることに喜んでいるようにすら見える。
しかし彼は足を失くした自分の姿に耐えられず、過酷なリハビリに挫けそうになり、
堪らず自暴自棄になったり、恋人に当たり散らしたりする。

フォト


難病ものの実話系の映画を散々観て来ましたが
主人公があまりにも立派すぎて、正直私とは別人種!と思うことも多かったのです。
その点、このジェフには容易に共感することができました。
只でさえ自己評価が低い男が、テロで突然両脚を失くして
「なんでオレがこんな目に遭わなきゃいけないんだ?」という思いを
どうやって乗り越えて行ったのか…?

フォト


邦題の「ボストン ストロング」(原題は「Stronger」)とは、テロ事件後にツイッターで普及した、
ボストン市民を勇気付けていたスローガンで「ボストンよ、強くあれ」というような意味らしい。
映画の中のアイスホッケーやレッドソックスの試合のシーンでは
ボストン市民の何千人もがエキストラとして出演し、市を挙げて撮影に協力したのだそうです。
ボストン、昔訪れましたが、旧市街と新市街が入り混じる、美しい街でした。
爆弾テロは不幸な事件でしたが、それを乗り越えようとする市民、
散々悩み苦しみながら生き抜こうとするジェフの姿から、勇気を貰える作品です。

公式HP http://bostonstrong.jp/
22 11

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記