mixiユーザー(id:1040600)

2014年08月30日22:21

27 view

■獺狐余話(28) / 「素数ゼミ」の話(15)

●2014年08月30日 (土)  曇り

 ▼「あははは・・、ごめん、ごめん。

   キツネくん。

   昼間、ホームページの『9月』の用意をしてたんだ。

   そしたら、ついつい、そっちの方が面白くなって・・・。


   では、最終回、『素数ゼミ』の話をはじめよう。

   途中、余計なことをしていたから、流れがわかりにくくなった

   ような気もするが・・・」



  「ナラトさん。

   まあ、だいたい覚えてますから、前置きなしでお願いします・・」



 ▼「キツネくん。

   北米大陸には、13年ごと、17年ごとに、大発生するセミがいる。

   大発生するのだが、北米大陸全土で発生するのではなく、ある地域は

   13年ごと、ある地域は17年ごとと、特定の地域で大発生する。


   『図表』で示すと、次のようになっている。


    
フォト



    
フォト
  



 ▼「キツネくん。

   『図表』は、1995年から2050年までの、17年ゼミと13ゼミの

   出現記録と、出現予定表なんだ。

   下の方に、a、b、c、と記号をふって北アメリカの地図が書いてあるね。

   そして地図には、一部、赤く塗られている地域がある。これが大発生した

   (する)地域で、上の表の左の『発生地区』の、a、b、c、と対応している」



 ▼「キツネくん。

   この『図表』を見ると、面白いことがわかる。

   17年ゼミは、17年のうち2年は出現しない年があり、のこりの15年は

   アメリカのどこかで大発生している。

   また、13年ゼミのほうは、3年だけ出現し、あとの9年は出現しないんだよ」

   

      
フォト



 

 ▼「まえ話したように、『氷河期』、北米大陸には、3か所に氷床(雪が溶けずに

   氷になり、その氷が積み重なってできた氷の床みたいなもので、氷河のように

   流れ出さず、じっと留まっている氷の塊)ができて、それが、やがてつながり、

   大陸のほとんど全部をおおうようになった。




   しかし、その中に、砂漠のオアシスのように、ところどころに、『レフュージア

   (避難所)』といって、比較的温暖な地域が取り残された。


   多くの生き物は、ここで生命をつなぎ、『氷河期』を乗り越えていった。

   セミの仲間たちも、きっと、そうだったのだろう」




 ▼「セミは、『氷河期』以前は、4〜6年くらいのライフサイクルで生きていたのか、

   それとも、幼虫1年・成虫1年の2年サイクルで生きていたのか、ちっとも

   わかっていないが、ともかく、成長が遅くなったので、地中で暮らすの幼虫の

   期間が、他の昆虫にくらべて特別に長くかかり、13年前後や、17年前後

   の期間を必要とするようになった」




 ▼「キツネくん。

   ここまでは、いいね。


   あっ、『図表』に出て来る『プルード』という言葉だけど、同じ年に出現する

   周期ゼミの群れを、ひとまとめにして、そう言うんだ。

   たとえば、2004年に、『j地区(ワシントンやシンシナティ)』で、

   17年ゼミが発生しているが、このグループは『プルード・10』と

   呼ばれている」




 ▼「ナラトさん。

   復習は、そのくらいで、次に進んでください。

   ただ、『定義』の問題で、『17年ゼミ』も『13年ゼミ』も、

   周期的に出現するセミとしてとらえられていて、個体が寿命17年とか、

   13年とか、ではないんですね?」


  「キツネくん。

   むつかいし質問だねー。

   12年から18年くらいで成虫になるセミで、一匹が地上に這い上がろうと

    すると、他の幼虫も一斉に這い上がる。それが、ちょうど、13年と

   17年だった、ということも考えられなくはない・・・」



 ▼「そこで、登場したのが『素数ゼミ説』なのだ。

   13年と17年という数は、たまたま『素数』であったため、『素数』を

   周期とするセミは、他の仲間が交雑で死滅するなかで、偶然にも、生き延びる

   ことができた・・」



  「ナラトさん。

   ちょっと待ってください。

   そろそろ、日付が変わります・・。

   オレ、いまから

   『きょうの一曲!』更新します・・。


   更新が終わってから、また、話聞きます・・」



 ▼「そうかい・・、キツネくん。

   きょうで『話』が終わると思っていたのに、まだ

   終わらない・・・。

   残念・・・」


  「ナラトさん。

   大丈夫ですよ。

   オレ、ナラトさんが作った『』見てきたので、

   大方、話の結末は読めてきましたから・・・」


   ★★★  ★★★  ★★★  ★★★  ★★★

 ▼「音楽掲示板」案内 ―――― 2014/08/30
  ―― " Music is Love in search of a word. " ――――――――――― 
  ムード音楽掲示板
  ムードきょうの一曲!(動画)」 次項有(listen) ←8/30「アパ一トの鍵 / すぎもとまさと」
  ムードきょうの一曲!号外」 次項有(sample)
  ムードもっと音楽を!
  ムードBGMチャンネル」 1/2/3/4/5/6/7/8/9/0
   ※ BGM・ラジオ局 「0ch」(24ch)  8/24 一挙、4chアップ  ←こちらから!!
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
  ■yahoo案内
   「ホームページ」「naratoブログ」「楢門二樹ブログ」「音楽掲示板」「詩人インデクス
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
  ■「音楽ブログ」案内
    ※ 「音楽ブログ(1)」 :楢門二樹ブログ/「きょうの一曲!」
    ※ 「音楽ブログ(2)」 :naratoブログ/「BGM / ラジオ局」
    ※ 「音楽ブログ(3)」 :キツネのブログ/「次の一曲!(候補曲)」
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
  ■新「narato スペシャル」案内
    ※ 新「narato スペシャル」 :
    「他力思想への視座 ―― 植木等のスーダラ節」 山本伸裕 (東京大学 特任研究員)
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
 

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する