■「希望退職」
・2000年3月から4月にかけて、生活協同組合コープこうべ
では、640名の職員が「希望退職」により職場を去っていった。
・この年の正月、経営トップは幹部を集め、「このままでは、
生協は5年でつぶれる」として、団塊の世代を中心に200名の
リストラを発表した。これまで「雇用は守る」と表明してた
理事会の方針転換である。
・生協理事会は200人の「希望退職者」を募ったが、目標人数の
応募が見込めないと考え、経営トップと人事部は希望退職
対象にあたる勤続20年以上で、45歳以上の2000名全員を
「面接」し、個別に「退職強要」を迫った。この「面接」が
あまりにも、「非生協的」というか、「非人道的」というか
個人の尊厳、その人の「仕事と人生」を全否定するようなもの
だった。
・そのため、逆に「生協にあいそづかし」て、予定の3倍もの
人がやめていった。
・「2000年会」はこの過程で生まれた。社内報に誰が
「希望退職」したのか、その氏名や退職するものへの謝辞も
なく、「希望退職者」は組織のお荷物・邪魔者・無能力者の
ように扱われ、闇に葬られようとしていた。
・「愛着のあるコープを去るにあたって、私たちの<文集>を
つくりませんか」という呼びかけが「2000年会」の発端で
ある。希望退職者をサポートし、自立と連帯の組織として生まれた。
また、この間の「コープこうべ」の人事政策や希望退職の条件など
で、生協を相手に裁判も起こした。最高裁までいって敗れたが、
その戦いの母体も「2000年会」にある。
・あれから5年がすでに経過し、もうすぐ丸6年になろうとしている。
私たちは、この「2000年会」の活動を兵庫県立生活創造
センター(JR神戸駅・クリスタルタワー4階)で行ってきた。
そこの活動グループとして登録し、「コープこうべ」に限らず
広く、「希望退職者」や「中高年齢」の人々の生活や仕事や人生に
ついて語り、互いに励ましあい、地域の輪を広げていくことに
した。
・しかし、実際はほとんどが、コープこうべを希望退職した人で
占められ、会は職域的な性格を持っていた。
それで、現在、会に所属しているメンバーが自分が中心になって
それぞれ「勝手に」「自由に」支部を創設することを認め、
「会」本来の趣旨を生かそうと考えた。
・「社会見学」自由支部は、そうやって生まれた。
ゆるい組織である。「友達のネットワーク」みたいなもので
コンセプトは、案外mixiに似ているかもしれない。
今月は2つの行事を予定している。
もし、よろしければ、あなたもご参加ください。
参加資格は問いません。
「このページで見た」だけで結構です。
●2000年会
・2006年2月13日(月) 19:00〜21:00 神戸/「CAP HOUSE」
激突!!「ドクトル梅津vsタブラー」
http://www.geocities.jp/narato/2000nen/index_06_02_01.html
・2006年2月26日(日) 14:00〜17:00 京都/「アトリエ劇研」
かんから館・第15回公演「黒くぬれ」
http://www.geocities.jp/narato/2000nen/index_06_01_01.html
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