Belfast　2021年作品

7.5/10
ケネス・ブラナー監督
ジュード・ヒル カトリーナ・バルフ ジェイミー・ドーナン
キアラン・ハインズ ジュディ・デンチ オリーブ・テナント

まず現在のベルファストが映し出され、それから舞台となる70年代に飛ぶ。
1994年に自分もベルファストに行ったことがあるが、当時は落ち着いていた
とはい中心部に普通に装甲車が走っていて驚いたものだ。
現在の平和なベルファストから人種や宗教的対立も乗り越えれるという
ポジティブなメッセージを受け取った。
70年代ではプロテスタントとカソリックの対立、失業率も高く厳しい状況
ではあるが、人と人との繋がりが密で、プロテスタントの主人公も楽しく
暮らしていて、クラストのカソリックの女の子に恋しているのが、とても
可愛らしくて応援したくなる。
主人公の祖父(キアラン・ハインズ)と祖母(ジュディ・デンチ)が愛らしくて
印象に残った。祖父と少年とのやりとりが面白くて、
キアラン・ハインズの代表作になった。
どちらの側にも与しないことで圧力を受ける父親、ベルファストでは
生活できないけれど故郷への愛着を捨てきれない母親とか、
他のキャラクターの心情も納得できるし、みな愛らしい。
映画の中にずっと浸っていたい気にさせる作品だった。