長かった教員生活の最後の赴任地になりそうな学校が決まりました。
和田中という自宅から歩いて20分以内で行けるところ。
これまで最近距離だった谷山中よりも更に近い！もう、これより近い学校はない！
まあ、そういう意味では最高の条件での赴任になりそうです。
気になっていたのは名前。自分の名前が｢和田大学｣なので和田中学校に行くと･･･。
でも、もうそんなしょおもない事は考えない事にした。
気持ち良く転勤しよう！転勤になるのかな？ま、やっぱ転勤だな。
喜入は行ってみるととっても良い所でした。何が良かったか？というと･･･
朝走る時の気持ち良さ！これに尽きる。正直、逆にそれ以外には全くない。
早朝すれ違う地元住民はみな笑顔で丁寧なあいさつをしてくれる。気持ちが良い。
そして周囲の風景の気持ち良さ、野鴨が飛んでいたり50�儖幣紊發△觚颪�泳いでいたり。
カワセミも見ることが出来たし、そういう意味では最高の自然が残っている。
鹿児島市街地にほど近いこんな所だけど良くも悪くも辺境な田舎が残ってる。
そう、良い方はこういう環境が壊されずに綺麗に残っていること。
そして悪い所は･･･此処からは仕事関係に直接関係してくることになる。
元々20年前に指宿に赴任した頃からぶち当たった強烈な違和感がありました。
市民の感覚が少しもあか抜けない･･･ド・田舎感覚だったってこと。
良い部分は人懐っこい、となるけど一度機嫌を損ねるともう大変！最悪の状態になる。
特に野球部の顧問をしていたのでその辺りはかなり強烈でした。
勝てない野球部の顧問は陰でぼろ糞に言われる、コレがずっと続く。
そして学校での様子。親の偏見が強烈で問題児は地域でつま弾かれる村八分になる。
見ていて気持ちが悪くなるほどその偏見は強烈でそれは進路にも影響する。
地元の高校選びで山川高校となると｢落ちこぼれ｣の烙印を押されてしまう。
鹿児島は日本でも有数の農業県ですよ！なのに何故ここまで農業が軽んじられる？
決めつけと見てくれの格好だけの問題。進学に高校ブランドの影響は大きいんです。
鶴丸、甲南が人気の高校トップになるのははやりブランドでこれは何処に行っても同じ。
しかし、この山校に対する蔑み方はかなり酷いもんがあります。
特に酷いのはそういう処にしか行けない学力の家庭に限ってそんな偏見を持つ。
赴任してすぐに感じたのは｢やっぱり此処は指宿なんだな｣って事。
親の考え方が偏狂だな。何でもかんでも決めつけでしか判断しない。
しかしもっと酷いのは不登校などの問題になる生徒。この殆どは、いや全てかな？
親の考え方が原因。山校差別なんてほんの序の口。人付き合いが出来ない子に育つ、
それも基本的に親の偏った考え方により、これは学校ではどうにもなりません。
肝心な時に連絡しても絶対に携帯にも出ないし、話を避ける。学校にも来ない。
そう、やり取りがまともに出来ない家庭ばかり。
しかも幼少期からなので変えようがない。まともに会話が成立しない。
特別支援の担当という事で直接触れ合う子は極限られた生徒ばかり。
そのお陰で陰惨な場面からは一歩引いた状態で補助する程度でした。
ああ、俺の大嫌いな昔の揖宿がモロに残ってるな。長くは居たくない処だ。
1年間赴任して残る感覚はこんなもんでした。
通勤距離も問題無し！通勤路も楽しい農道を使える最高の条件！
仕事にも自分なりに遣り甲斐も見付けてひたすらやり続けてきた。
それが何10年も放置された敷地奥の技術室から農具庫までの荒れた地点。
9月の末から取り掛かってかなりの所まで整備してきました。いや、よく頑張った！
普通の職員ではここまでしきれなかっただろう！そう思えるほど頑張った！
あとは今出来る事を仕上げよう！残るは壁面のペンキ塗りくらいだ。
おそらくこの学校に通勤するのもあと数日。やれることはやっておこう。
けど、アレほど必死でやってきたことも解る人にしか解らない事です。
抛っとけばまた元に戻るんだろうな･･･。という感じはあるけど。
ま最後までやれることはやり尽くそう！引き留める気持ちが無いのが逆に嬉しい。
気持ちを残さずにスッキリと出ていけるかな？そのためにも精一杯やらなきゃ。
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