今年の春から再任用で赴任した学校での勤めは特別支援が中心。
で、自分の受け持ちは難聴の生徒であると告げられて会ってみる。
まあ、我がままな部分もかなりあり、甘ったれた感覚でいることも分かった。
どんなんか?というと、高校へは行きたい。高校進学するとスマホを買って貰える。
まあ、その程度の発想でしかありません。学習はしたくないと。
そんなんなので500点満点で50〜60点くらいしか取れません。
英語の点数を見たら10点前後、なんだけどたまたま記号が〇だっただけ。
まず始めはアルファベットの練習から始めました。これもなかなか定着しなかった。
3年生ですのでちょいと練習すればすぐに出来るもんだという概念は吹き飛んだ。
ちっとも定着しない。bとdを未だに間違えます。そのくらい意識が低い。
でも、徹底して基礎基本を叩き込んだおかげで少しは文法を理解してきた。
さすがにこうなると、本人もやる気は起こるようですね。
嫌そうに眠そうにしていたのが、前向きになってきたし、家庭学習もやるようになった。
そして繰り返し基本事項を押さえながら授業を進めていくと壁にぶつかる。
もの凄く単純な間違いをいとも簡単に犯してしまう…ビックリします。
しかし、これは1年生の特別支援学級の生徒の授業中に気付いたことで進展しました。
代名詞I(大文字のI・私は)とItとIsの区別がちゃんと出来ていなかった。
つまり、文章にする時に大文字のIが表示されるとItなのかIsなのか解らない。
そんなはずはない!と思いましたが、やはりそうですね。
んで、この所を詳しくしっかりと認識する様に説明するとかなり理解出来た。
毎日が発見の連続です。今は自立学習でペーパークラフトをやらせています。
こういったものに少しも興味を示さない、とあったので出来るだけ興味が出そうなもの。
そういうのをやらせたらどうか?と思ってまずは折り紙建築をやらせる。
レベル2くらいだと1時間以内に綺麗に出来上がるんですが、2時間かかっても仕上がらない。
しかも曲げるべき所で曲げていないので形は立ち上がらずグチャグチャになる。
この繰り返しを暫く続けました。2.5Dという半立体もやらせましたがダメ。
形の切り起こしが全く出来ず、完成型を想像できないんだと気付いた。
そして今日は切り絵です。でも、これも作業は酷い内容。
まず外側から切り取ろうとするので「内側の模様からだ!」と改めて指示。
最初に「内側の模様から切るんだよ」と言っていたにも関わらずこれです。
つまり、自分がどんな作業をしているのか理解出来ていないということ。
そしてふと見ると切り口がグチャグチャ…カッターの刃を当てるアタマがない。
カッターの背を当てているので紙はまともに切れずにささくれまみれになります。
使い方を改めて教えてやらせたけど、やはり仕上がりはザクザクの常態。
しかし、これをキッチリと仕上げられたら何らかの発展性はあるんじゃないかな?
試行錯誤は続きます。
ログインしてコメントを確認・投稿する