『あのシーンを四つの詩で書いたら更新停止ですか？』
風吹きすさぶ季節の変わり目 それよりもなお吹き荒れる心の底
蛮勇の引力の愚行と呼ばれようと 言わずには言えぬ生の衝動
陽だまりのような想いと北風のような激しさで花弁を引き離す。
足掻き、慌てる無様に頬に昇る太陽。
それを許し、旅人のようにそれを脱ぐ君の優しさ
薄暗い照明の部屋 その外側で吹く風の音 静寂なる部屋に響く衣擦れの音
今日という日。 僕達やっと次の季節へと向かう。
それは僅かな怯みとそれを覆す強い情熱が運んでくれたもの。
あらわになった表面 愛しげに頬をそこに落とす
ヒンヤリとした感覚
その２ｍｍ下にある情熱を感じ、深く息を吐く。
あなたも同じように。
まったく違う固体の僕達はピッタリと合わさるように呼吸を重ねる。
ああでもいまだそのリズムはズレている。
だから努力を重ねよう。
その想い。 行動こそがもしかしたら愛と呼ぶのかな？
ペッタン ペッタン ペッタン ペッタン
突く。 僕は突く。 君を突く。 まるでツクツクボウシのようだ。
それでも突く、突く。 突き続ける。
君はタイミングを合わせてそれを受け入れる。
へたくそな僕の動きはまさしくへっぴり腰で、ときには照準を外して外側へと外れてしまうけれど
君はそれを笑わずに、見守るように僕の背中に腕を回してくれる。
それでも時にはその中心へ真っ直ぐに当たると、
君は声をあげてそれを喝采してくれた。
でも僕はいまだに未熟で
経験不足で、
君への想いを持て余してしまうから
大きくため息をついてふいに終わらせてしまう。
急に黙って、終わらせてしまった僕は気恥ずかしげに、謝るように君の胸元にキスをすると、君は無言で受け入れてくれた。
大丈夫。 未熟でまだ遠い先を望まない僕は包むこむ合成ゴムに守られているのだから。
それを外すのはまだ先。
蛮勇を覚悟が突き破るまでは。
終焉は気だるく、気恥ずかしく まるで卒業式の後のよう。
吹き荒れる嵐も焼き尽くされるような灼熱も過ぎてしまえば、ほのかな思い出と変わる。
思い出のアルバムはまだ一ページ。
始まったばかりだ。
もしかしたらそれは唐突に終わってしまうかも。
まるでさっきのように。
それでもあの時、あの場所、いやこの場所で互いに二人の感情を重ね合わせたのは事実だから。
オレンジ色の照明の下
二人でも持て余すベッドの上
そのうえで僕らはつなぎ合わせるように抱き合う。
少し眠い。 時間はあと二時間。 大丈夫、まだ時間はあるさ。
そう、全力で向かい合った二人が今日という日を語り合うだけの時間は僕らにはあるのだ。
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