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2018年11月09日22:50

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ジャンボ鶴田怪物伝説(398)

84年エキサイト・シリーズが終了すると新AWA世界ヘビー級王者となった鶴田の北米サーキットがスタートしました。

このツアーには馬場も鶴田のマネージャー格として同行、UNヘビー級王座を獲得した天龍も同行、日本テレビの中継班も入りました。日本テレビの全日本プロレス中継では3月4日のイリノイ州シカゴ・ローズモント・ホライズン、3月11日、ウィスコンシン州グリーンベイ・ブラウン・カウンティアリーナ、3月15日のユタ州ソルトレイクシティ・ソルトパレスの3大会を収録。

3週間に分けて3月10、17、24日に放送することになり、ゴールデンタイムから離れて5年、視聴率で後発のテレビ朝日ワールドプロレスリングに遅れを取っていた日本テレビが「追い付け、追い越せ」の姿勢で老舗の面子を賭けて勝負に出ました。

3月3日はウィスコンシン州ミルウォーキー・メッカオーデトリアム(観衆8,500人)

馬場の試合はなし。AWA世界ヘビー級王者として初めてAWAのリングに立った鶴田は天龍と組んで、ビル・ロビンソン、ロニー・ガービン組と対戦。(30分1本勝負)

ロビンソンが天龍をショルダー・ネックブリーカードロップに決めようとしたところ、鶴田がトップロープからの豪快なダイビング・ダブルチョップでカット。

不意を突かれたロビンソンはネックブリーカーがスッポ抜けてダウン、後頭部を強打しダウン。すかさず天龍がロビンソンに覆いかぶさり18分23秒、カウント3が入り天龍がロビンソンを体固め。

全日本プロレスのリングには83年は来日がなかったロビンソンは日本ではまだトップの扱いでしたがAWAのリングではジョバー扱いになっていました。

この日のメインイベントはアラビアンギミックに変身したケン・パテラ、ジェリー・(クラッシャー)ブラックウェル組(マネージャーはシーク・アドナン・アル・ケーシー、チーフ・ホワイト・ウルフとして64年4月に日本プロレスヘ、シーク・オブ・シークス・バグダッドとして74年8月に新日本プロレスに来日)にグレッグ・ガニア、ジム・ブランゼル組のザ・ハイフライヤーズが挑戦したAWA世界タッグ選手権試合。

試合はハイフライヤーズが得意の空中殺法でパテラを攻撃。Gガニアがパテラをフォールしようとしたところ、カウントを取りにいったレフェリーにブラックウェルが180kgの体重を乗せたフライング・ボディプレスでこれを妨害。

哀れレフェリーは失神し、12分16秒、パテラ、ブラックウェル組の反則負け、ルールによりベルト移動せず。ハイフライヤーズの王座奪取は成りませんでした。

新日本プロレスのリングに上がっていたミスター・サイトー(マサ齋藤)、ジェシー・ベンチュラ組はベテランのマッドドッグ・バション、バロン・フォン・ラシク組と対戦。バションとラシクはかつてはAWA地区を席巻したトップヒールでしたが、二人とも全盛期を過ぎベビーフェイスとして観客の声援を集めていました。

試合は11分6秒、ベンチュラがラシクを体固めでサイトー、ベンチュラ組の勝利。この時、齋藤とパテラは同じAWAで仕事をしており、この年の4月6日深夜、警察官暴行事件が起きてしまう訳であります。

このツアーに馬場のブッキングでスタン・ハンセンが試合に出場、この日、鶴田に敗れてベルトを失ったニック・ボックウィンクルとのコンビでブラックジャック・マリガン、ブラックジャック・ランザのザ・ブラックジャックスと対戦。

ハンセンとマリガンと言えば、77年8月の新日本プロレス、闘魂シリーズに一緒に来日、シリーズ前は新日本初登場でAWA世界、WWWFの両タッグ王座に就いた実績のあるマリガンがトップ扱いでしたが、新日本プロレスはハンセンの試合を評価し、シリーズが開幕してからはハンセンがエース格に。

猪木のNWFヘビー級王座に挑戦(9月2日、愛知県体育館)したのはハンセンで、この時は場外でマリガンが乱入してハンセンをアシスト。ハンセンが幻のリングアウト勝ちをしている(判定は無効となり試合は続行、猪木が25分13秒、バックドロップからの体固めで防衛)など共闘路線を敷いていましたが、

新日本プロレスは動きの鈍いマリガンをザ・ハングマン(ネイル・グアイ)とのタッグで挑戦が決定していた坂口、ストロング小林組の北米タッグ王座(9月29日、大阪府立体育会館)からも外し、ハンセン、ハングマン組を挑戦させる(坂口、S小林組が2−1で防衛)など冷遇。

両者は仲間割れし、10月5日、松戸市運動公園体育館での猪木vsマリガンのシングル戦にハンセンが乱入。怒ったマリガンが突如リングを降り12分22秒、試合放棄。

その後ハンセンは新日本のトップ外国人となり全日本へトップとして移籍していた経緯がありました。

試合は翌4日に鶴田のAWA世界ヘビー級王座に挑戦が決定しているランザが、ベルトを奪われて覇気がなくなったニックを10分3秒、ブレーンクローからの体固めでフォールしています。

こちらも馬場のブッキングでテキサス州ダラスのエリック王国からザ・ファビュラス・フリーバーズが参戦。この日はテリー・ゴディ、バディ・ロバーツ組vsスティーブ・オルソノスキー、"ロックンロール"バック・ズモフ組が組まれ、11分40秒、ゴディがズモフをパワーボムからの体固めで破っています。
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