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2018年02月14日13:58

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「原俊夫による原美術館コレクション展」/原美術館

2/11(日)は、浜松駅8:50発の新幹線こだまででかけた。
品川駅着10:39。
原美術館へは歩くと15分かかる。その後のスケジュールからすると、のんびり歩く訳にいかず、品川駅前からタクシーに乗った。
オープンの11:00少し前に美術館到着。
12:00頃には次の目的地ミューザ川崎シンフォニーホール前に並びたい、とすると、原美術館にいられるのは30～40分である。

展覧会の正式タイトルは「原俊夫による原美術館コレクション展～現代美術に魅せられて」とある。
・前期会期　1/6～3/11
・後期会期　3/21～6/3

原美術館は、1979年、日本における現代美術館としていち早くスタートした。
原俊夫は創立者で現館長である。彼が、収集した様々な現代美術品は約1,000点に上るが、その中から、1970年代～80年代前半に所蔵した作品より自ら初めて選定キュレートしたもので企画展を行っている。

前期、43点。
米国作家・・・
抽象表現主義；ジャクソン・ポロック《黒、白、茶》(1952)、マーク・ロスコ《赤に赤》(1969)。
その後継世代；ロバート・ラウシェンバーグ《間に合わせもの》(1964)、ジャスパー・ジョーンズ《0から9まで》(1976)。
ポップアート；アンディ・ウォーホル《撃たれた大統領》(1968),ロイ・リキテンシュタイン《フレームⅣ》(1968)。

欧州作家・・・
絵画；ジャン・デュビュッフェ《二人の機械工》(1944),カレル・アベル《広島の子供》(1958)
彫刻；アルマン《なまゴミ》(1969)、セザール《バレンタイン》(1956)、ジャン・ティンゲリー《ペリカンの卵》(1969)。

日本作家・・・
戦後の牽引者より；今井俊満《黒い太陽》(1963),川原温《18 JUN.1984》(1984),工藤哲巳《平板な環体での増殖性連鎖反応》(1958),宮脇愛子《無題》(1964)。
現役作家より；①草間彌生《自己消滅》(1980),篠原有司男《モーターサイクルママ》(1980),②杉本博史《仏の海》(1995)。

アジア作家・・・
③李禹煥《線より》(1979),④ナム・ジュン・パイク《キャンドルテレビ》(1980),アイ・ウェイウェイ《毛像組1》(1985)。
等々。

作品写真
①

一般的なリビングにある等身大の物が全て真っ黄色に塗り籠められている。
しかも、それら全てに草間彌生のモチーフである原生動物のような形のものがみっしりと貼り付けられている。
確かにそこには「自己」の居所も隙間もない、そう感じられるのだろう。

②

48枚組の写真が、ギャラリーⅢの4面の壁にぎっしり貼り付けられている。
京都三十三間堂の1,000体の千手観音像を撮影したものである。
杉本博史は、同じ撮影環境を求めて、自然光のみにより、1週間かけてこれを撮ったとの事だ。
草間の《自己消滅》と杉本の《仏の海》には相通ずるものが秘められているような気もする。

③

④

原美術館は前庭にも中庭にもモニュメント展示がかなりの数ある。
下は三島喜美代の《NEWSPAPER-84-E》(1984)。

素材は陶だが、枯れた芝生の中にあって、まるで何処からか風で吹き飛んできた新聞紙のようにも見える。
こちらは写真データがないが、アルマンの《なまごみ》と通ずるものがないでない。

11:40、慌ただしく原美術館を出た。
御殿山前の国道でタクシーを拾い、品川駅に戻る。
次はJR山手線で川崎へ。
　
(続く)
　

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