mixiユーザー(id:55664038)

2016年11月27日23:14

189 view

詩『朝焼けドライブ』

吐く息は白く ライトに照らされてアスファルトはキラキラと氷結

どこまで向かうの? 一人走る道は真っ直ぐ一本道で対向車は見えなくて

寒々とした車内 暖房は頼りない

ハンドル握る指が震えるのはそれだけじゃないけど

ただ進もう アクセルを踏みこみすぎず でも大胆に 暗闇の中を

凍えそうな夜の闇 朧げな吐息すら唯一の友

けれどいつまでも続くわけじゃない

ほら向かう東の空は薄紫になっていく

向かおう そこまで いつかは辿り着くその場所まで



オレンジ色のサンセット 目覚めるように夜空を侵食

あくびを噛み殺し 油断せずにあの場所へ 進行中

視界は未だ行く先見えず 照らすライトと光はまだ邂逅を待たず

地平線覆う 最初の灯台 ボンヤリと灯りを灯してる

窓を開ければ夜の空気に混ざる明日の香り

順調に増加中 道のりも上々? ちょっぴり不安

けれども 確実に近づくその場所

闇を振り切り 通り過ぎるまではあともう少し

さあ走ろう 自ら向かうことこそ大事なのだから



燃え上がるような淡い橙色

優しく空を燃やしていまだ燃焼中

暗闇と光のコントラスト

混ざり合った僅かの時間だけ見える乳白色が見える全てを満たしていく

今日と明日の間 境界線の世界

刹那の時間 明日がやってくる

始まりの合図は直前 知らせる火球はいまだ姿見せず

けれど心忙しく 闇は払われていく

走り続ける道の先を鮮やかに照らす

朝焼けの空気と空を見上げ窓を開け大き息を吸い 車を止める

夜はとうに追い抜い抜いた

光が僕を照らす

道の外れ 農道の脇道 降り立つと草の香りがそれを知らせてくれた

やっと辿り着いた 明日へと



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する