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2016年10月23日01:01

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【企画】生きものを登場させた作品〈1〉

【企画】生き物を登場させた作品
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1956297589&owner_id=47474346


『気持ち良い!』


「宇宙の外」という所を、「宇宙の外の宇宙」と呼んでみる。
そんなもの存在しないとも存在するとも言えるのは、「零」が存在するともしないとも言えるのと同じような、言葉の綾といったものだが、「宇宙の外の宇宙」の中身はというと(こちらの)宇宙が「宇宙の外の宇宙」に-はみ出ないように守っている構成要素とは全く別の要素で構成されているはずだから、(こちらの)宇宙の要素のみで構成されている脳ミソでは考えが及ばない。
「死」と呼ぶところのものかもしれない。

では逆に、こちらを「生」と呼んでみる。
プレパラートを覗いてみると、細胞が見える。その外側は「死」である。その内側、細胞は当然「生」である。
その細胞個体は「死」に行ったことがないので、何が起こるか分からず怖れるのだが、怖いもの見たさは細胞にもあって、「手探り」の「手」をちょっとだけ出してみる。
その手が触れるということが「零」から抜け出した「正数」の始まりで、「生」の拡大の歓びである。

アニメの主人公が叫ぶ。
俺たちは「仲間だ!」
寄せ集まった細胞たちが叫ぶ。
「気持ち良い!」
楽しけりゃ良い。美味しければ良い。
しかし、別の細胞集団が他の細胞集団の存在を「気持ち良い!」と感じなければ、「気持ち良く」するために襲って来る。
「逃げろ!」
細胞たちは「死にたくない」と言うより、原始的な感情が、「より気持ち良い所へ行く!」=「逃げろ!」と叫ぶ。

そうこうしながら境界線は外に向かって行く。大の字に広げた手足が壁に当たってザラザラの砂壁が崩落するような貧乏くさい三畳一間はまっぴらだ。
「地球=三畳一間」だとすると、現在の地球の生き物達は、まだまだ貧乏くさいのである。
そう。いつしか宇宙の果てを拡大させながら突き進む者達に比べれば。

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