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2014年11月18日00:08

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詩『平日の夜は』〜どこかのリレー詩で


真夜中ぼくは詩人になる
体の肋骨の奥でざわめいていた
たくさんの小さくて読めない文字が
柔らかいトンネルから運びだされて
頭のミソにとどいた時
虫メガネで大きくなるように
白い紙に少しずつ映りこんで
まるで景色が現れるように
空のまばらな雲は集まって
もっと集まって
高く昇りつめた入道雲
稲光が雲の中でチカチカしだすと
一つ一つの文字が雨になって風にのって
白い雪をかぶった山に降る
雪は温かい雨にとけ
山を下り、川に混じり
だんだん大きな川になって
赤い太陽がかがやく君の海に流れこむ
海からはもっと多くの言葉が生まれ
空はいつの間にか文字でいっぱいになる
そしてまた君のまわりで言葉が生まれ
だんだん文字の置き場所がなくなって
いっぱいになり暗くなって
そのうち眠くなって
おやすみ
また日曜日に会おうね






*題名はコミュとは変えています
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