■せみ(夏)
けさ、早くから
セミが滝のように鳴いている。
◇身に貯へん全山の蝉の声 (西東三鬼)
◇蝉、油蝉、みんみん、熊蝉、にいにい蝉、唖蝉、初蝉、蝉時雨
◇六月になると初せみをきく。
梅雨があければ、一斉にいろいろなセミの声が聞かれる。
ジイ、ジイと鳴く、油ぜみ。
ミーン、ミーンと鳴く、ミンミンぜみ。
シャー、シャーと鳴く、クマゼミ。
ニイ、ニイと鳴く、ニイニイぜみ。
その降るような声を、せみ時雨という。
日中の声は暑い感じだが、朝夕聞く声は涼しい(という)。
唖蝉は鳴かない、雌である。
蜩(ひぐらし)は、セミではあるが、
季語は秋となる。
セミの滝という季語は、まだない。
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