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2014年05月18日21:32
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■「淡路農歌」（序）
●2014年05月18日 (日) 晴れ
▼町田嘉章・浅野建二(編)『日本民謡集』(岩波文庫)は、「わが国の現存郷土民謡の
中から、自然民謡(伝承民謡)として、もっとも代表的と思われる曲、約２２５篇を
集成し、これに必要な解説と注解を加え、曲譜の一部を掲載した」労作で、貴重な記録
である。
▼この『日本民謡集』が、民謡のヨコの分布を鳥瞰したものであれば、一方、
浅野建二(著)『日本の民謡』のほうは、民謡の形成・発達の過程などタテの関係に
ついて考察したものである。
▼『日本民謡集』の巻末には「解説」が付され、
� 嵬瑛悄廚箸いΩ斥佞領鮖�
�◆嵬瑛悄廚箸いΩ斥佞琉嫐�
��「民謡」の内容分類
�ぁ嵬瑛悄廚亮�録と刊行
�ァ嵬瑛悄廚瞭端舛噺渋�
という内容で、民謡のタテの流れについても解説がしてある。
▼『日本の民謡』では、これを受け、より詳しく「民謡とはなにか」について
次のような章立てで述べている。
��.民謡をたずねて
��.民謡とは何か
��.民謡にはどういうものがあるか
��.民謡の発生とその歴史
��.詞型について
��.音楽としての民謡
��.民謡は移動する
��.労作唄と盆踊唄
��.民謡は心のふるさと
▼日本全国でいったい何千、何万の「民謡」があるのか、まったくもって途方もつかないが、
しかし、これらには「心のふるさと」と呼ばれる「何ものか」があり、『万葉集』の昔から、
今日の「流行歌」まで、脈々と歌い継がれてきた、伝統としての「日本のうた」が
流れている。
♪ 安芸の宮島まわれば七里、浦は七浦七えびす
♪ 朝の出がけに山々見れば、霧のかからぬ山もなし
♪ 鮎は瀬に住む、鳥ァ木にとまる 人は情けの下にすむ
♪ 阿波の鳴門に身は沈むとも、君の仰せは背(そむ)くまい
♪ 岩の清水は底から湧くが、様(さま)の心も底からか
♪ 江戸へ江戸へと草木もなびく、江戸にゃ花咲く実もなりて
♪ 沖を走るは丸屋の船か、丸に屋の字の帆が見ゆる
♪ 思い出すとは忘るるからよ、思い出さずに忘れまい
♪ 笠を忘れた駿河の茶屋に、空が曇れば思い出す
♪ 鉦(かね)を叩いて仏にならば、鍛冶や鋳物(いもの)師みな仏
♪ 髪を島田に結うより女、こころ島田によう持ちゃれ
♪ 恋し恋しと鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身をこがす
▼日本人は「心」を「うた」に託し、その「うた」を書きとめ残してきた。
おそらく、「日本のうた」は世界の中でも、もっとも多く「うた」を残してきた伝統を
もつ人々の「記録」かもしれない。
しかし、その中では、「民謡」は、俗歌・雑歌・俚謡として、歌謡の中ではほとんど
採取されなかった「うた」である。
▼だが、片方で、『梁塵秘抄』や『閑吟集』など、人々は「流行(はやり)歌」への思いを
これを「言葉(歌詞)」として書き残す人たちがいた。
また、近世には「民謡」を採集する先人も現れた。
そうやって、「民謡」という「日本のうた」を刊行し、世に残してきた文化と伝統がある。
ここに『淡路農歌』という「本」があるが、これも、その一冊である。
「淡路農歌」 国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」から
・http://
（つづく）
▼なお「きょうの一曲！」では、Franco Corelli: 「Fenesta che Lucive」をとりあげているが、
このイタリア民謡を三浦 環が訳詞し、『窓』というタイトルで歌った。
昭和１５年(1940年)にコロンビアからレコード販売されたが、国会図書館の「歴史的音源」に
これが収録されている。
タイトル 独唱：窓
作詞・作曲・編曲・実演家
三浦 環 [作詞]
(イタリア民謡)
奥山 貞吉 [編曲]
三浦 環
製作者(レーベル)コロムビア（戦前）
発売年月日1939-09
・http://
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
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―― " Music is Love in search of a word. " ―――――――――――
「音楽掲示板」
「きょうの一曲！ 」
(試聴) ←5/18「 Fenesta che Lucive (「窓」) 」
「きょうの一曲！号外」
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▼町田嘉章・浅野建二(編)『日本民謡集』(岩波文庫)は、「わが国の現存郷土民謡の
中から、自然民謡(伝承民謡)として、もっとも代表的と思われる曲、約２２５篇を
集成し、これに必要な解説と注解を加え、曲譜の一部を掲載した」労作で、貴重な記録
である。
▼この『日本民謡集』が、民謡のヨコの分布を鳥瞰したものであれば、一方、
浅野建二(著)『日本の民謡』のほうは、民謡の形成・発達の過程などタテの関係に
ついて考察したものである。
▼『日本民謡集』の巻末には「解説」が付され、
� 嵬瑛悄廚箸いΩ斥佞領鮖�
�◆嵬瑛悄廚箸いΩ斥佞琉嫐�
��「民謡」の内容分類
�ぁ嵬瑛悄廚亮�録と刊行
�ァ嵬瑛悄廚瞭端舛噺渋�
という内容で、民謡のタテの流れについても解説がしてある。
▼『日本の民謡』では、これを受け、より詳しく「民謡とはなにか」について
次のような章立てで述べている。
��.民謡をたずねて
��.民謡とは何か
��.民謡にはどういうものがあるか
��.民謡の発生とその歴史
��.詞型について
��.音楽としての民謡
��.民謡は移動する
��.労作唄と盆踊唄
��.民謡は心のふるさと
▼日本全国でいったい何千、何万の「民謡」があるのか、まったくもって途方もつかないが、
しかし、これらには「心のふるさと」と呼ばれる「何ものか」があり、『万葉集』の昔から、
今日の「流行歌」まで、脈々と歌い継がれてきた、伝統としての「日本のうた」が
流れている。
♪ 安芸の宮島まわれば七里、浦は七浦七えびす
♪ 朝の出がけに山々見れば、霧のかからぬ山もなし
♪ 鮎は瀬に住む、鳥ァ木にとまる 人は情けの下にすむ
♪ 阿波の鳴門に身は沈むとも、君の仰せは背(そむ)くまい
♪ 岩の清水は底から湧くが、様(さま)の心も底からか
♪ 江戸へ江戸へと草木もなびく、江戸にゃ花咲く実もなりて
♪ 沖を走るは丸屋の船か、丸に屋の字の帆が見ゆる
♪ 思い出すとは忘るるからよ、思い出さずに忘れまい
♪ 笠を忘れた駿河の茶屋に、空が曇れば思い出す
♪ 鉦(かね)を叩いて仏にならば、鍛冶や鋳物(いもの)師みな仏
♪ 髪を島田に結うより女、こころ島田によう持ちゃれ
♪ 恋し恋しと鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身をこがす
▼日本人は「心」を「うた」に託し、その「うた」を書きとめ残してきた。
おそらく、「日本のうた」は世界の中でも、もっとも多く「うた」を残してきた伝統を
もつ人々の「記録」かもしれない。
しかし、その中では、「民謡」は、俗歌・雑歌・俚謡として、歌謡の中ではほとんど
採取されなかった「うた」である。
▼だが、片方で、『梁塵秘抄』や『閑吟集』など、人々は「流行(はやり)歌」への思いを
これを「言葉(歌詞)」として書き残す人たちがいた。
また、近世には「民謡」を採集する先人も現れた。
そうやって、「民謡」という「日本のうた」を刊行し、世に残してきた文化と伝統がある。
ここに『淡路農歌』という「本」があるが、これも、その一冊である。
「淡路農歌」 国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」から
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（つづく）
▼なお「きょうの一曲！」では、Franco Corelli: 「Fenesta che Lucive」をとりあげているが、
このイタリア民謡を三浦 環が訳詞し、『窓』というタイトルで歌った。
昭和１５年(1940年)にコロンビアからレコード販売されたが、国会図書館の「歴史的音源」に
これが収録されている。
タイトル 独唱：窓
作詞・作曲・編曲・実演家
三浦 環 [作詞]
(イタリア民謡)
奥山 貞吉 [編曲]
三浦 環
製作者(レーベル)コロムビア（戦前）
発売年月日1939-09
・http://
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
▼「音楽掲示板」案内 ―――― 2014/05/18
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