mixiユーザー(id:1040600)

2011年08月12日21:44

28 view

■帰省

●8月12日(金)  晴れ

 ▼先日、次男から
  もし、日程が合うなら盆に帰ろうか、
  と思っていると電話があった。

  私も妻も盆休みはないが、
  13日、14日は、土・日であり、私は休みである。
  「まあ、お母さんの都合を聞いてみないと・・」
  そう言って、私は電話を切った。

  電話を切る前、受話器をにぎって
  「じいちゃん、あはははは・・」と
  はしゃいでいる孫娘の声が響いた。


 ▼きょう、定休日であるはずの妻は、出勤しており、
  帰宅すると、宅急便で
  次男の嫁さんの実家から「ピオーネ」が届いていた。

  年に数回しか、御開帳しない仏壇の前に
  落雁のお供えが置いてあった。

  終の棲家になるこの団地に引っ越してきて、
  もう間もなく三十年になるが、
  どんなにながく住んでも、ここが
  故郷になることはない。


 ▼我が家の子供たちにとって、「故郷」というものが
  あるのとすれば、それは、西宮、明石、須磨の
  いずれなのだろう。

  西宮に住んでいた頃、
  思いついて「蚊帳」を買った。
  子供たちに「蚊帳」とはどんなものか、
  経験させたくて買った。


  当時でも、蚊帳はもう珍しかった。
  「ベープマット」とかいう
  蚊の駆除剤を使っていた。


 ▼この地に引っ越してからは、
  蚊の駆除剤の「蚊取り線香」の類は
  一度も使ったことがない。

  下水道設備がよくなり、
  側溝が整備されたからだ。

  「蚊帳」は畳んで持ち上げるとずっし重く、
  押し入れに収めようとすると嵩張った。

  あの「蚊帳」は、いまどうなったのか・・。
  子供たちは「蚊帳」のことを覚えているのだろうか。


   垂乳根の母が釣りたる青蚊帳を
   すがしといねつたるみたれども 

           (長塚 節)



2 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する