●4月12日(火) 晴れ
▼きのうから、いやな感じの地震が続いている。
岩手県、宮城県、福島県の三県の沖から
「震源・震央」が茨城県沖・千葉県沖へと
南下する。
これらの震源は「本震」と同一の震源域にあり、
「余震」であるそうだ。
しかし、3月11日の「本震」以降、
静岡・長野・新潟などでも地震は
起きている。
実に、いやな感じの発生状況である。
▼これらの地震を「余震」と見るのか、
それとも「誘発地震」と見るのか、
「本震」との関係性について学問的な論議があるらしい。
が、しかし論議以前に、素人目にも、
「プレート」とよばれる物の上に乗っている日本の陸地の
「東日本」全体が大きく揺さぶられているような感じは
実感としてわかる。
(「ブレート説」でなく、「
熱移送説」というのもあるようだ)
気象庁が発表した「
緊急地震情報」でも
それは、はっきりしている。
▼日本ではこれまでの震災の経験を踏まえ、
地震については、 他の国よりも多くの予算や投資によって
地震からの災害を防ぐ対策や、地震の予知にも尽力してきた。
しかし、今回の地震災や津波や原発事故のことを考えると、
その対策には、自然と向き合う姿勢や態度に、何か人間として、
基本的なところで、「誤り」があったのではないか、とも思う。
▼原発事故や津波に呑みこまれた防潮堤や被災地の惨状を見れば、
私たちは、おのずと「もっと頑丈な地震や津波に耐えられる」ものを
と、求めるだろう。
しかし、そのような方向の思考だけで
いいのだろうか。
「防災」は必要である。
だが、地震や津波それ自体を抑え防ぐことは
人間にはできない。
▼地震や津波は
必ず起きるものであり、
それらをねじふせるのではなく、
受け入れて暮らす方法を
もっと真剣に考えるべきではないのか。
自然とともに暮らすためには、
「防災」よりも、もっと「減害」や「免災」の方向に
考え方の重心を移すべきなのではなかろうか。
▼「地震予知」によって、地震の発生する10分前
あるいは1日前に、巨大地震の来ることを知ったとして、
そのとき人は何をするのだろうか。
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