●12月12日(日) 曇り
▼金曜日、2000年会の「忘年会」をやった。
長く続くのがいいとは限らないが、
11回目の「忘年会」だ。
1か月前に、前回の「ビール大会」をした居酒屋に予約を入れたら
もう満席で断られ、その近くの別の店で開催した。
この店も、以前使ったことがある。
12月の第2金曜日あたりが「忘年会」の一番多い時期のようで、
案内された座敷は広間で、すでに3組の宴会が始まっていた。
こちらは8人で、先客は15人〜20人くらいの団体さんである。
大勢入れるためか、隣との境の衝立がとっぱらわれて
あちらの団体さんの大きな声が、こちらの話声をかき消してしまう。
前は、こんなじゃなかったけど・・と思ったが、しょうがない。
▼神戸駅界隈で、毎年夏の「ビール大会」と冬の「忘年会」を開催しているから、
このあたりの居酒屋や宴会場は、もうかなりの店を利用した。
そのうち、神戸駅構内にあった「ミカド」と、ハーバーランドの
阪急百貨店前の「神戸麦酒館」がつぶれた。
どちらの店も賑わっていたように思ったが消えた。
店屋の消長だけでなく、この間、私たちの仲間も二人亡くなったのだから、
やはり10年の歳月は短くはなかった。
▼仲間の一人は、次男が離婚して、いま引き取った孫二人の世話に追われている、
と話した。
また、ずっと腰痛を抱えている仲間は、最近の不調を訴えていた。
仲間の年齢も、早い者はもうすぐ七十に手の届くようになっきた。
国元の年老いた両親の介護や、自分自身の健康のこと、そして
子や孫のことなど、憂いは少なくない。
隣のどこかの若い人たちの「忘年会」ようには、景気よくない。
「飲み放題」がついていても酒量はぼちぼち、大皿の「マグロのかま焼き」なんかは
ちょっと箸を入れただけだった。
▼店員に頼んで、残りのコースの料理を全部出してもらうようにして
デザートのアイスクリームを食べ、早々に店を出た。
二次会の神戸駅の喫茶店で、やっと一息ついた。
急に静かになった感じだ。
長く続けるのが、必ずしもいいことではない。
そう思っているこの「会」ではあるが、誰もやめようと言わない。
私が招集をかけなければ、自然消滅するかもしれないし、
私に遠慮して、辞めようと言いだせないのかもしれない。
そうも思った。
気焔はあがらないが、しかし、これで満足しているのかも知れない。
誰かが「さあ、次は四月の花見だ。それまで、元気でいこう!」と
皆に声をかけ、その声で席を立った。
改札口で、JRに乗る組、阪神・阪急に乗る組に分かれ、私は
皆を見送って、ひとり地下鉄の改札へ向かった。
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