■日記

●１２月２３日(水)　　曇り

　しばらく月を見ないなーと思っていたら、
　おとといだったか、職場からの帰り、妙法寺駅を出て
　椿谷公園に向かうところで、三日月を見た。

　西空に金星と並んで出ていた。
　かなり高いところにある。
　前に見てから二巡目の三日月である。
　月も星もすこしずつ位置を変えている。

　木星と金星が接近し、二つの星の下にブランコのように
　三日月が低く出ていたのは、去年のいまごろで
　日記を見ると「冬至近し」として、そのことを書いていた。
　今年、その冬至は昨日のこと。


　日記を書かないで、放っておくと
　ついついそれが癖になって
　もう二か月ほどになる。

　昼休み、喫茶店を出て
　交差点で、冬の日差しを受けながら
　信号待ちをしているときとか、
　おとといのように、夜空を仰いで
　星や月を見るときとか、
　そのときぼんやり感じるのは、
　日記はつけないけれども、
　やり過ごしていくなにかを
　日記に書いているような気分になる。



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