■置き傘
●7月7日(火) 曇りときどき晴れ、夕方にちょっと雨
きのう帰り、雨が降りそうなので置き傘をもって帰ろうとした。
笠立てには何本もの置き傘がある。私の傘は、黒と茶とベージュの
3本を通勤に使っている。
たしか黒を置き傘にしていたと思って、黒い傘で自分のを探す。
柄のところや、布地にステッチが入っていたり
黒の傘は何本かあったが、どれも自分のではないような感じ。
二度、三度、笠立てから黒の傘を一本ずつ調べてみたが
みつからない。
それで喫茶店に寄る前に、となりのコンビニで「70センチ」と書いた
大きめの黒の傘を買った。
●きょうは出がけは晴れていて傘をもっていかなかった。
カバンの中には3段の折り畳み傘をいつも入れてあるので、
きのうもそれを使えばいいのだが、濡れたあと干して乾かし
また畳むのがめんどうで、一本買ったのだ。
きょうも帰り、喫茶店に寄った。喫茶店に入る前、
ちらっとコンビニを見た。
きのうと同じ「70センチ」の黒をもう一本買おうか
と思った。 そうすれば通勤傘は、置き傘と同じもの。
傘は一目で見分けられるだろう、と思った。
みつからなかった置き傘は、もともとの私の黒の置き傘を
誰かが間違えてもっていって、それで入れ替わった誰かの
置き傘だった。
●喫茶店を出るとき、雨は降っていなかった。
2本目の「70センチ」の黒傘を買わずに済んだが、
私は、自分がいつごろからこんなモノの買い方をするようになったのか
ほんの少しだけ思ってみた。
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