エンパイア・オブ・ライト 2022年作品

Empire of Light
7/10
サム・メンデス監督脚本
オリヴィア・コールマン　マイケル・ワード　コリン・ファース
トビー・ジョーンズ
イギリスの海辺に建つ堂々とした映画館を舞台に、オールドミス(コールマン)と
黒人の若者の交流を描いた作品。
上映されているのは｢ブルース・ブラザーズ｣｢オール・ザット・ジャズ｣で
1980年代初めが舞台。映画館は本当に素晴らしく(堂々としたロビー)、
落ち着いた画と音楽で、
かつての映画館を懐かしく感じる人はしばらくそのムードに浸っていたいと思う。
昔は映画館と上映していた映画か密接にリンクしていい思い出になっていたのに
いまではシネコンばかりなのが寂しい。本作は今ならせめて名画座で
鑑賞することがいいと思う。
映画自体はそれ程ででこないが｢9時から5時まで｣｢炎のランナー｣｢スター・クレイジー｣
｢レイジング・ブル｣｢ピンク・パンサー2｣あたり懐かしい。
ただコールマン演じる男性社会で心を病んでしまった女とか、
不景気のイギリスで職を奪われると差別される黒人とか、型にはまりすぎていて
残念(ポリコレ的には正しいのでアカデミーにはノミネートされるが)。
器だけ綺麗な映画で勿体ない。
ただ映写技師のジョーンズにワードが映画のリール交換を一緒にするシーンは
素敵だった。