フレンチ・ディスパッチ
ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2021年作品
The French Dispatch/
THE FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN
ウェス・アンダーソン監督脚本 2022年01月28日公開予定
ベニチオ・デル・トロ エイドリアン・ブロディ
ティルダ・スウィントン レア・セドゥ
フランシス・マクドーマンド ティモシー・シャラメ
ジェフリー・ライト リーヴ・シュレイバー シアーシャ・ローナン
マチュー・アマルリック
オーウェン・ウィルソン
6.5/10
雑誌の編集者の死をきっかけに、ライターが書いてきた奇妙なニュースを
オムニバス形式で振り返った一本。
ウェス・アンダーソンは最新作でも作風が全くぶれていないのに感心する。
実写でもモデルアニメーションでもいつも変わらず箱庭感覚のスケールの
小さい(良く言いえば凝集感のある)作品になっていて、集められたキャストが
ひたすら豪華でちょっとした出演でも全く隙が無い。
映像もどこをとっても絵画的で計算し尽くされた感じ。
ジャーナリズム賛歌ということだが、ニューヨーカーの様なしゃれた雑誌で
CNNの様なポリコレに毒されたアジビラの様なえせジャーナリズムを指してはいない。
こういう御時世でポリコレに染まらず、我が道を行くアンダーソンに
ほっと息をつける観客も多いと思う。
毒の多い現代にこうした毒の無い(悪く言えば刺激の無い)作品は貴重だと思う。
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