詩『迷走肯定者』

さあいざ！　いざ！　東方へ！

叫び、夕日に向かい進む彼らは省みることなく正しいのでしょう
ただ香車は進むだけ　進むだけ
うまく懐に入れたのなら成れる成金
野原の薔薇から愛でられる玉の華

憧れる　大伸
ああ焦がれる　大金
見えなけりゃ無いと同じ
愛されなければ意味も存在せず

進め！　進め！　どうせいつかは消えていく　何もかも


奴らの支配から君らを守るためにやってきたのさ。

だから『正しく導いてあげよう』と善意の言葉に咲く違和感が発露
ねえこれっておかしくはないかしら？
きっかけに振り向かず進む盲信者

更新し続けていけば後に続くさ後進も
そう信じる妄想家は形がないからこそ　広がり続く、形がないからこそ　見誤りつつも

煌びやかじゃなく磨かれて光るモノがただ欲しい　欲しくて堪らない玉手箱

たらればを成せばこそと
進む　進む　東へ西へ盛大なる迷走を
その過程こそがエンタメなる道程と考える肯定者