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2019年09月05日04:53

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ヨハネ12章

01 過越の祭の六日前に、イエスはベタニヤに行かれた。そこは、イエスが死人の中から蘇らせたラザロのいた所である。
02 イエスの為にそこで夕食の用意がされ、マルタは給仕をしていた。イエスと一緒に食卓についていた者の内に、ラザロも加わっていた。
03 その時、マリヤは高価で純粋なナルドの香油一斤を持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪の毛でそれを拭いた。すると、香油の香りが家にいっぱいになった。
04 弟子の一人で、イエスを裏切ろうとしていたイスカリオテのユダが言った、
05 「なぜこの香油を三百デナリに売って、貧しい人達に、施さなかったのか」。
06 彼がこう言ったのは、貧しい人達に対する思いやりがあったからではなく、自分が盗人であり、財布を預かっていて、その中身をごまかしていたからであった。
07 イエスは言われた、「この女のするままにさせておきなさい。私の葬りの日の為に、それを取っておいたのだから。
08 貧しい人達はいつも貴方方と共にいるが、私はいつも共にいる訳ではない」。
09 大勢のユダヤ人達が、そこにイエスのおられるのを知って、押し寄せて来た。それはイエスに会う為だけではなく、イエスが死人の中から、蘇らせたラザロを見るためでもあった。
10 そこで祭司長達は、ラザロも殺そうと相談した。
11 それは、ラザロの事で、多くのユダヤ人が彼らを離れ去って、イエスを信じるに至ったからである。
12 その翌日、祭に来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞いて、
13 しゅろの枝を手に取り、迎えに出て行った。そして叫んだ、「ホサナ、主の御名によって来たる者に祝福あれ、イスラエルの王に」。
14 イエスは、ろばの子を見つけて、その上に乗られた。それは
15 「シオンの娘よ、恐れるな。見よ、貴方の王がろばの子に乗っておいでになる」と書いてある通りであった。
16 弟子達は初めにはこの事を悟らなかったが、イエスが栄光を受けられた時に、この事がイエスについて書かれてあり、またその通りに、人々がイエスに対してしたのだという事を、思い起した。
17 また、イエスがラザロを墓から呼び出して、死人の中から蘇らせた時、イエスと一緒にいた群衆が、その証をした。
18 群衆がイエスを迎えに出たのは、イエスがこのようなしるしを行われた事を、聞いていたからである。
19 そこで、パリサイ人達は互に言った、「何をしても無駄だった。世を上げて彼の後を追って行ったではないか」。
20 祭で礼拝する為に上って来た人々の内に、数人のギリシヤ人がいた。
21 彼らはガリラヤのベツサイダ出であるピリポの所に来て、「君よ、イエスにお目にかかりたいのですが」と言って頼んだ。
22 ピリポはアンデレの所に行ってその事を話し、アンデレとピリポは、イエスの元に行って伝えた。
23 すると、イエスは答えて言われた、「人の子が栄光を受ける時が来た。
24 よくよく貴方方に言っておく。一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。
25 自分の命を愛する者はそれを失い、この世で自分の命を憎む者は、それを保って永遠の命に至るであろう。
26 もし私に仕えようとする人があれば、その人は私に従って来るがよい。そうすれば、私のおる所に、私に仕える者もまた、おるであろう。もし私に仕えようとする人があれば、その人を父は重んじて下さるであろう。
27 今私は心が騒いでいる。私は何と言おうか。父よ、この時から私をお救い下さい。しかし、私はこの為に、この時に至ったのです。
28 父よ、御名が崇められますように」。すると天から声があった、「私は既に栄光を現した。そして、更にそれを現すであろう」。
29 すると、そこに立っていた群衆がこれを聞いて、「雷がなったのだ」と言い、他の人達は、「御使が彼に話し掛けたのだ」と言った。
30 イエスは答えて言われた、「この声があったのは、私の為ではなく、貴方方の為である。
31 今はこの世が裁かれる時である。今こそこの世の君は追い出されるであろう。
32 そして、私がこの地から上げられる時には、全ての人を私の所に引き寄せるであろう」。
33 イエスはこう言って、自分がどんな死に方で死のうとしていたかを、お示しになったのである。
34 すると群衆はイエスに向かって言った、「私達は律法によって、キリストはいつまでも生きておいでになるのだ、と聞いていました。それだのに、どうして人の子は上げられねばならないと、言われるのですか。その人の子とは、誰の事ですか」。
35 そこでイエスは彼らに言われた、「もう暫くの間、光は貴方方と一緒にここにある。光がある間に歩いて、闇に追いつかれないようにしなさい。闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分かっていない。
36 光のある間に、光の子となる為に、光を信じなさい」。イエスはこれらの事を話してから、そこを立ち去って、彼らから身をお隠しになった。
37 このように多くのしるしを彼らの前でなさったが、彼らはイエスを信じなかった。
38 それは、預言者イザヤの次の言葉が成就する為である、「主よ、私達の説くところを、誰が信じたでしょうか。また、主のみ腕は誰に示されたでしょうか」。
39 こういう訳で、彼らは信じる事ができなかった。イザヤはまた、こうも言った、
40 「神は彼らの目を眩まし、心を頑なになさった。それは、彼らが目で見ず、心で悟らず、悔い改めて癒される事がない為である」。
41 イザヤがこう言ったのは、イエスの栄光を見たからであって、イエスの事を語ったのである。
42 しかし、役人達の中にも、イエスを信じた者が多かったが、パリサイ人をはばかって、告白はしなかった。会堂から追い出されるのを恐れていたのである。
43 彼らは神の誉れよりも、人の誉れを好んだからである。
44 イエスは大声で言われた、「私を信じる者は、私を信じるのではなく、私を遣わされた方を信じるのであり、
45 また、私を見る者は、私を遣わされた方を見るのである。
46 私は光としてこの世に来た。それは、私を信じる者が、闇の内に留まらないようになる為である。
47 例え、私の言う事を聞いてそれを守らない人があっても、私はその人を裁かない。私が来たのは、この世を裁く為ではなく、この世を救う為である。
48 私を捨てて、私の言葉を受け入れない人には、その人を裁くものがある。私の語ったその言葉が、終りの日にその人を裁くであろう。
49 私は自分から語ったのではなく、私を遣わされた父御自身が、私の言うべき事、語るべき事をお命じになったのである。
50 私は、この命令が永遠の命である事を知っている。それ故に、私が語っている事は、私の父が私に仰せになった事を、そのまま語っているのである」。
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