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2019年03月03日22:56

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詩『四ねない君と五つけない彼、そしてこの六でもない世界』

終わるまではあと少し

一歩二歩三歩と進めば

飛び込む死の底

虚無の0に至る道

視界の下には自分を照らしてはくれない明るい社会

濁流の如く数であり溢れた場所

流し込まれる無数の価値観に溶け込めぬ君の心

零になろう。 零がいい。 零になりたい。

涙を流して立ち竦む君には不必要なモノがあるのでしょう

あるいは必要なモノが

それは何だと思う?





まるでヒビの入った水差し

あるいは底が欠けた皿

漏れでた何かのせいで

収まりの悪いそれはカタカタと震えるように落ち着きなく

空っぽの内側に満つる虚無の空気

どこにも収まることなく居つけずに

あちらこちらへと追いやられる彼

空洞ゆえに軽く流れ流されて

心はカタカタと鳴り続けるも止められぬ欠如の故

そんな彼には欠けたところを補うような安定が必要

もしくはいっそのこと不必要な他の部分を壊してしまえば

あるいはきっと



四の五の言わずにこちらへどうぞ

数字では測れない、合理的なだけじゃ理解できない

何歩進もうとも深淵はただ深く遠い

理解されないを理解し

理外の外側があることも知ろう

大丈夫、世界は優しくて無口だが決して冷たくはない。

ただ当たり前に人々がいる。

それだけなのだ。

だから君達よ

ああこの六(ろく)でもない世界へようこそ
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