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2018年01月14日20:30

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【音楽】 横浜シンフォニックアンサンブル演奏会 @ミューザ川崎

寒い日が続いているが、午後は音楽を聴いて楽しもう。今日はミューザ川崎に、横浜シンフォニックアンサンブルの定期演奏会を聴きに行った。このオーケストラの演奏を聴きに行くのは初めてであるが、お誘いを受けたので行くことにした。横浜国立大学管弦楽団のOB/OGを中心に結成されたオーケストラとのことである。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ヘンデル: 水上の音楽 (ハーティ版)
 ・ブリテン: 青少年のための管弦楽入門
 ・ホルスト: 組曲「惑星」

   指揮:田部井剛
   会場:ミューザ川崎シンフォニーホール (14:00 開演)

今日はイギリス・プログラムである。ヘンデルはドイツ人ではないのか?と言われるかもしれないが、英国に移住してそちらで生涯を過ごしたので、実質イギリスである。その「水上の音楽」を含め、今日のプログラムはどれもよく知っている曲だが、個人的には意外と聴く機会が少ない。演奏会で聴くのはおそらく初めてだ。(「惑星」は何度も演奏されているだろうけど、生で聴いた覚えがない。)

今日演奏される「水上の音楽」は、ハーティが第1組曲から6曲を選んで、現代の大編成オーケストラで演奏できるように編んだものである。もともと舟遊びのBGMとして作られた曲だ。気楽に聴くのがよろしい。そうやって聴いてみると、演奏の細かい瑕疵など気にならないし、拍手のタイミングがどうこうと、神経質になることもない。どちらかというと、近現代の音楽が好みなので、いわゆるバロック音楽を聴く機会は少ないのだが、ハーティ編曲版とはいえ、久しぶりに聴いたら、実に愉しい音楽であることが分かる。聴いていて良い心持ちであった。

2曲目は、「青少年のための管弦楽入門」だ。これも、演奏会で聴く機会があるとは思わなかった。小学校の頃に学校の音楽の授業で聴いた覚えがあるが、青少年時代をはるかに過ぎた年齢になって、こうやって生で聴くのである。冒頭のパーセルの主題が、速めのテンポで進むと、次々といろいろな楽器へと展開していく。打楽器も多彩だ。もともと青少年にオーケストラの面白さを紹介するために作られた曲だ。これも気楽に聴くに限るが、2階席で聴いていると、全体が見渡せるので、次はどの楽器かというのが視覚的にもよく分かって面白い。15分ほどの曲の中で、実に多彩な表情の変化が楽しめる。多少の演奏の乱れがなかったとはいわないが、そんなことは気にならず、聴いていて十分に楽しい演奏であった。

休憩のあとは「惑星」だ。改めてプログラムを見てみると、太陽から近い順ではなかったのだなと、今さらながら気付く。火星、金星、水星、木星、土星、天王星、海王星の順番だ。いきなり「戦争をもたらす者」である火星で、不気味に激しく1曲目を終えると、穏やかな「平和をもたらす者」の金星。やはり、この順番には意味があるのかもしれないと、聴きながら思った。おそらく一番有名な「木星」の前では若干の間を取って、「木星」の耳に馴染んだ音楽が鳴り響く。「惑星」の演奏はなかなか良いぞ。「天王星」はユーモラスな音楽をうまく表現していたし、最後の「海王星」の神秘的な雰囲気もよい。女声合唱が奥から聞こえてきて、静かに消え入るように終わる。最後にだんだんと小さくなって、完全に聞こえなくなって、10秒くらいの間があって指揮者が棒を下すまでの静寂。今日の客席は、この曲の終わり方が分かっている。こうやって聴いてみると「惑星」も良いものだ。

拍手のあと、指揮者が袖に引っ込むとステージが暗くなり、指揮者が「かぶり物」を着て再び登場。いつの間にか、ステージ後方のテラスにも「かぶり物」を着た、トランペットとトロンボーン奏者がそろっている。アンコール演奏は、「スターウォーズ」より王座の間とエンド・タイトルの音楽だ。どうやら「宇宙つながり」ということらしい。コンサートマスターと第2ヴァイオリン・トップの弓が光っているが、光る剣をイメージしたものか。ちょっと遊びも加えながらのアンコール演奏では大いに盛り上がった。

今日も楽しい演奏会だった。リラックスして楽しんで聴けた演奏会である。会場を出て1分もすれば職場にも行けるが(先日、直結する歩道橋が完成した)、休日なのでそんなことは100%考えずに、川崎駅に直行して、自宅に向かった。
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