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2017年12月06日23:22

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「永遠のジャンゴ」

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ジャズギタリストのジャンゴ・ラインハルト(レダ・カデブ)。
ジプシーの音楽スタイルとアメリカのスウィング・ジャズを融合させた音楽スタイルを生み出し、
ジミ・ヘンドリックス、サンタナ、BBキング、エリック・クラプトン等から
「ギターの神様」と呼ばれていたといいます。
その彼の、第二次世界大戦中の2年間を追った物語。
ジャンゴは戦時中もパリの名門ミュージックホールで演奏し、人気を博していたが
ドイツ占領下のフランスでは、ナチスによるジプシー狩りが始まっていた。

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冒頭、森の中で薪用の小枝を拾っていた少年にいきなり銃が突き付けられ、
息を呑みます。
その少年も、たき火の周りでギターを弾いていた老人も、問答無用で撃たれる。
ナチスの迫害はユダヤ人だけでなく、ゲイやロマ、障害者などにも及んでいたのですね。

しかしこの映画、時系列があちこちに飛んで、ストーリーは分かりにくい。
ジャンゴの生涯と音楽を描いてくれるのかという期待は、無残に打ち砕かれます。
ジャンゴの性格や、周りの人との絡み方もそれほど掘り下げてはくれない。
結局のところ、ナチスのロマへの迫害と鎮魂がそのテーマか。

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それでも、火事で負った火傷の為に左手の薬指と小指が麻痺する障害を抱え、
たゆまない練習で独自の奏法を確立したというジャンゴは凄すぎる。
現代のジプシー・ジャズの最高峰といわれるローゼンバーグ・トリオが
この映画の中の全ての楽曲の演奏をしたのだそうです。
その音楽だけでも、聴く価値はあります。

「永遠のジャンゴ」 http://www.eien-django.com/
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