1/8(日)に横浜みなとみらいホールでコンサートを聴くにつけ、せっかく浜松から出ていくのだから、何か観る事ができるものはないかと、ネット情報等検索しつつ考えた。
あれこれ検討した結果、前日、一度はI神宮、N別院にでも寄ろうかという事にしていたのだったが、当日新幹線に乗ってから考えを改め、やはり横浜美術館に行く事にした。
勿論横浜美術館で何をやっているか、事前に確認はしている。
他に、横浜そごう美術館、神奈川県立歴史博物館、宮川香山真葛ミュージアム、神奈川近代文学館からギャラリーに至る迄、一応隅々迄調べた。
浜松駅9:11発のひかりに乗って、横浜美術館に到着したのは11:00少し前。
1泊する前提ならば東京迄足を伸ばせばよかったが、今回は日帰りである。
ホールから近い横浜美術館でも、そんなに時間はとれない。
観た展覧会について、今回はデータのみ。
開催中の展覧会は、「篠山紀信展 写真力」。
・会期 1/4〜2/28
篠山紀信を知らない人はいないだろう。
彼が50余年、週刊誌や写真集で発表してきた特にスターや著名人達のたくさんの写真から、約120点が選ばれている。
当然観た記憶のあるものが多い。新しさや驚きを感ずるものは殆どない。
展示構成は以下の通り。
1)「GOD」鬼籍に入られた人々
2)「STAR-1」すべての人々に知られる有名人
3)「STAR-2」同
4)「SPECTACLE」私たちを異次元に連れ出す夢の世界
5)「BODY」裸の肉体〜美とエロスの闘い
6)「ACCIDENTS」2011年3月11日〜東日本大震災で被災された人々の肖像
1)は、スター,著名人の中で亡くなった方の写真をここに分けているのみ。
スターという職業は、多かれ少なかれ自身の様々な部分,要素を切り売りする仕事である。それは表面的なものだけではない筈だが…。
5)では、バレエダンサーのマヌエル･ルグリやウラジミール･マラーホフの裸身に肉体の根源的な美しさを感じた。
6)は、篠山がポートレイト写真家である事を物語っている。
被災現場を背景にぼかして、その前でポーズをとってカメラに収まっている人達。
横浜美術館コレクション展(2016年度第3期)も、メイン展に合わせ、写真である。
�機崗赦造両啻�」〜写真でたどる「昭和」の人と歴史
�供屐疋泪轡�･エイジ”の視覚革命」〜両大戦間の写真と映像
・会期 1/4〜2/28
ここは本当に膨大な写真コレクションを持っている。点数は4,200に上るとの事。
今回はその中から約400点を展示している。
�気魯織ぅ肇襪猟未蝓�60年間に亘る昭和という時代が、多くの写真家によってどう捉えられているかを見せてくれる。
関東大震災、第2次大戦、それらからの復興、高度経済成長とバブル、揺れ続けた時代である。そして、それは現代と地続きである筈だ。
出展されているのは、木村伊兵衛、土門拳、林忠彦、師岡宏次、桑原甲子雄、アンリ=カルティエ･ブレッソン、ロバート･キャパ、等々の作品。
�供▲▲瓮螢�で「マシン･エイジ」(機械の時代)と称されるのは第1次,第2次大戦間で飛躍的進化と爆発的普及を遂げた視覚装置、「機械の眼」としての写真,映像である。
ここでは、圧倒的に都会(表も裏も含めて)がテーマとなり続けている。
出品作家は、アルフレッド･スティーグリッツ、エドワード･スタイケン、マン･レイ、アンドレ･ケルテス、アレクサンドル･ロトチェンコ、ベレニス･アボット、等々。
ところどころに、パウル･クレー他の抽象画が挟まれている。
12:00過ぎまで鑑賞。残念ながらゆっくり時間をかける余裕はない。
館内の「カフェ小倉山」でコーヒーとサンドイッチを食べ、みなとみらいホールへと移動。
傘は持ってきたが、幸いまだ雨は降ってこない。
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