今年の初め頃に、「今年は新たなCDの購入は控える」と書いたような記憶があるが、そんなことはすっかり忘れてしまったようだ(笑)。いや、全く買わないと書いたつもりはない。是非聴きたいものだけを厳選して購入するということだったが、mixiでやりとりをしていると、その「是非聴きたいもの」が次から次へと増えてしまう(笑)。買って聴いて損したと思うことはほとんどなく、結果的に「未知だった作品を聴くことが出来てよかった」となるので、まあ問題はなかろう。
と言う訳で、最近買ったCDの備忘録。
●ゲオルク・シューマン (ドイツ、1866-1952)
・ピアノ四重奏曲
・チェロソナタ
ミュンヘン・ピアノ三重奏団+ディートリヒ・クレメル(ヴィオラ) (cpo、2014/2013録音)
ロベルトではないシューマン。以前買ったピアノ三重奏曲のCDが気に入ったので、室内楽のCDを新たに購入。ピアノ四重奏曲はブラームスっぽい雰囲気にも聞こえるところがある。なかなかの名曲だ。チェロソナタもしみじみと美しい曲で、これも素晴らしい。
●テオドール・グヴィ (1819-1898)
・ピアノ三重奏曲第2番
・弦楽五重奏曲第6番
ドゥニ・クラヴィエ五重奏団/アナエル・ボネ(ピアノ) (K617、2013録音)
先日セットで購入したグヴィの交響曲をひととおり聴いて気に入ったので、グヴィの他の曲も聴いてみたくなり、まずは室内楽から購入。(たまたま在庫があったものを買っただけだが。) 三重奏曲、五重奏曲とも、洗練された曲という感じで好ましい。
●テオドール・グヴィ (1819-1898)
・セレナード ニ短調
・セレナード第2番
・セレナード 第1番
・序奏とポロネーズ
・スウェーデン風舞曲
マルクス・ブレニマン(フルート)/クライスラー弦楽四重奏団/
イルカ・エンメルト(コントラバス)/ミヒャエル・クライザー(ピアノ) (TOCCATA、2012/2013録音)
グヴィの室内楽をもう1枚。こちらはフルートを含む曲を集めたCDである。フルートと弦楽からなるセレナーデは、すんなり聴ける心地よい音楽だ。フルートとピアノの二重奏に編曲されたスウェーデン風舞曲もいい曲だ。
●メル・ボニ (フランス、1858-1937)
・ピアノ四重奏曲第1番
・夜と朝
・ピアノ四重奏曲第2番
モーツァルト・ピアノ四重奏団 (MDG、2006録音)
マイミクさんの書いたつぶやきに触発されて、初めて聴く女性作曲家。本名はメラニー・ボニだが、女性名では相手にされないので性別が分からない名前にしたとか。たまたま店頭在庫があったCDを最初のチョイスにしたものだが、なかなかいい感じの素敵な曲。他の作品も聴いてみたくなった。
●京都をイメージした作品集
・外山雄三: 京都幻想
・石井眞木: 笛独奏とオーケストラのための交響詩「祇王」―陰影の譜―
・林光: 吹きぬける夏風の祭
・新実徳英: 管弦楽のための「横豎」
・細川俊夫: オーケストラのための「遠景」I
小泉和裕指揮 京都市交響楽団/赤尾三千子(横笛) (DENON、1988録音)
日本人作曲家による、それぞれの個性が出た「京都音楽」集である。外山は得意の民謡多用で、京都のイメージを静かな音楽で描く。石井は平家物語を題材にした音楽で、雅楽的雰囲気(?)から徐々に高揚していき、最後は心静かに落ち着くという独特な音楽。これは気に入った。林は夏の祭りが近付いてくるぞ、という雰囲気が感じられる曲で好ましい。新実は京都の深山幽谷に響き渡る音楽というイメージか。細川はよく分からない...。
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