涙を浮かべながら詩をつくることがあって
いや、馬鹿ですよ確かに
まだ出来上がってもいない
空中にただよう自分の詩を読んで
泣くことで満足して
出来上がった詩はというと
何の変哲もない文だったりして
脳ミソがダメージをうける涙のもとを
見極めることなく私は作者を通りこして
読者になってしまう
クチュクチュと
作者の目元あたりに巻き戻すと
眉間のシワに何かがはさまってないか?
と引っこ抜いてみると
全ての読者の感情へとつながっていて
悦びと哀しみが時間のアルコールで混ぜられて
酔うだけ酔って
目覚めると涙ぐんでいて
結局、涙のもとは分からずじまい
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