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2014年11月27日15:07

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詩『通りゃんせ2014』


進路を誘導する矢印のむこう
警備のおじさんは生きている案山子
第一車線で大きな旗を振って
ときどき旗を持ちかえて
茶色い車のおばさんは
赤い旗をさけ車線をかえる他ない
直進車は我が道なりとゆずらない
鉄のカタマリは途切れず
向こうの信号まで繋がっている
トラックのヘッドライトがキラリ
サングラスのウンチャンはニヒル
餌をついばむニワトリのように
おばさんは何度もおじぎであわてている
けたたましいクラクションはしょうがない
こんどはハイブリッドがつかまって
眼鏡を長い列にそそいでいる




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