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2014年08月16日11:21

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詩『アジ/水族館』


暗いトンネルを抜けると
落ち着いた光に視界が開かれる
雨にけむる関門海峡
手前には群れなす魚影
それを眺める人だかり
あるいは眺められる人だかり
見慣れた魚のひれが水に透けて光る
「おいしそう」とあちこちで声
その口に入るかもしれなかったことを
魚たちは知らず
円らな目と目がアクリル越しに合わさる



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