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2006年07月31日05:21
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●身辺雑記�供�30）/■いろんな別れ
■いろんな別れ
●日付は、明日で８月にかわる。
ミクシイをやりだして、ちょうど１年。
一番最初に書いた日記は、2005年07月23日の
「２次面接を受けました/ ザ・マンション管理人」
であった。
ムスコの紹介でやりはじめたのだった。
そして、これまでも、何回か
この「ミクシイ」の幕引きを考えた。
でも、マイミクの方も増え、あちこちのページを読んで
啓発されたり、また、自分で文章を書くのも面白くなってきて、
「そろそろミクシイ、やめようか」と思いつつ、きょうまで
きた。
●きょうの日記に書いたように、また「マンション管理人」を
やってみようかと思っている。
ほんとは、「マンション」でなく、「長屋」の管理人みたいな
仕事があれば、もっと面白いだろうと思うのだが、文化アパートや
貧乏人の長屋には「管理人」はいない。「大家さん」はいても、
「管理人」を雇うだけのお金がない。
生活協同組合は、相互扶助の理念のもとに結集した「人と人との
結合」、生活の「協同」を求める自発的な組織だ。
一方、「マンション管理組合」というのは、たまたま同じ
マンション（建物）に住むということで、「区分所有法」という
法律で、強制的に組織することを義務付けられた、非自発的な
組織である。
ところが、歴史の皮肉というか、現代的な「協同」は、ここ日本に
おいて、理念だけが一人歩きしている「生協」よりも、自分だけの
快適を求めながら、他人によって邪魔されたり、近隣と交わる
ことのない「疎外の場」である「現代集合住宅」で、それは
おきる。
●だから、ある意味で、私は３１年も勤めた「生協」よりも
「マンション管理人」に、これからの「コミュニティ」の
縮図を見る。
そして、そこの「管理人」は、もし許容されるのであれば、
いろんな「実験的な協同」の企画さえ、提案できる。
それで、あす、私はある「マンション管理人」の募集に応募しようと
思っている。
奇しくも、ちょうど１年前の今頃を思い出すわけである。
●この間、私は自分のことを書いたり、日々思ったりしたことを
書いてきた。
基本的には、モンテーニューの「エセー」にならって、これは
「我が家の私的なもの」、こんなもの読んでも何のためにも
ならないことは言うまでもないことで、つまらない、この私を
自分をさらすだけのために書いているようなものである。
でも、それを読んでくれる人がおり、コメントを書いてくれる人が
いるということは、大きな励みとなるとともに、背伸びして
えーかっこうする、という副産物も生じた。
●思い返すと、やってきたことは、私の生い立ちからは「家の別れ」で
あり、六十歳を超えたいまは、「本の別れ」であり、そして
身辺整理しては、その他もろもろのモノからの別れでもあった。
そして、「マンション管理人」に採用されるか否かは、相手の
決めることだから、わからないが、しばらく「ミクシイの別れ」も
やってみようと思う。
別に、脱退はしないが、これまでのように「書く」ということでなく、
「読む」ということで、対応したいと思う。
そうは言っても、おっちょこちょいの私は、まだぞろ書きたくなって
書くかもしれない。
●また、「記憶」や「知」のことについても、ゆっくり考えてみたい。
ソクラテスの「知ることは喜びであり、それは穢れからの
あるいは、無明・無知からの離脱であり、浄化であって
カタルシスである」というところから始まり、
親鸞の「横超」や「非知」へと続くのかも知れない。
私には、よくはわからないが、（そして自分が何かを知った
わけでもないが）、「最後の親鸞」には、次のようなことが
書いてある。
＜知識＞にとって最後の課題は、頂を極め、その頂に人々を
誘って蒙をひらくことではない。
頂を極め、その頂から世界を見おろすことでもない。
頂を極め、そのまま寂かに＜非知＞に向かって着地する
ことができれば、というのが、おおよそ、どんな種類の
＜知＞にとっても最後の課題である。
この「そのまま」というのは、私たちには不可能に近いので、
いわば自覚的に＜非知＞に向かって還流するより仕方が
ない。
しかし、最後の親鸞は、この「そのまま」というのを
やってのけているように思われる。
■案内
・最近の日記「目次」
●日付は、明日で８月にかわる。
ミクシイをやりだして、ちょうど１年。
一番最初に書いた日記は、2005年07月23日の
「２次面接を受けました/ ザ・マンション管理人」
であった。
ムスコの紹介でやりはじめたのだった。
そして、これまでも、何回か
この「ミクシイ」の幕引きを考えた。
でも、マイミクの方も増え、あちこちのページを読んで
啓発されたり、また、自分で文章を書くのも面白くなってきて、
「そろそろミクシイ、やめようか」と思いつつ、きょうまで
きた。
●きょうの日記に書いたように、また「マンション管理人」を
やってみようかと思っている。
ほんとは、「マンション」でなく、「長屋」の管理人みたいな
仕事があれば、もっと面白いだろうと思うのだが、文化アパートや
貧乏人の長屋には「管理人」はいない。「大家さん」はいても、
「管理人」を雇うだけのお金がない。
生活協同組合は、相互扶助の理念のもとに結集した「人と人との
結合」、生活の「協同」を求める自発的な組織だ。
一方、「マンション管理組合」というのは、たまたま同じ
マンション（建物）に住むということで、「区分所有法」という
法律で、強制的に組織することを義務付けられた、非自発的な
組織である。
ところが、歴史の皮肉というか、現代的な「協同」は、ここ日本に
おいて、理念だけが一人歩きしている「生協」よりも、自分だけの
快適を求めながら、他人によって邪魔されたり、近隣と交わる
ことのない「疎外の場」である「現代集合住宅」で、それは
おきる。
●だから、ある意味で、私は３１年も勤めた「生協」よりも
「マンション管理人」に、これからの「コミュニティ」の
縮図を見る。
そして、そこの「管理人」は、もし許容されるのであれば、
いろんな「実験的な協同」の企画さえ、提案できる。
それで、あす、私はある「マンション管理人」の募集に応募しようと
思っている。
奇しくも、ちょうど１年前の今頃を思い出すわけである。
●この間、私は自分のことを書いたり、日々思ったりしたことを
書いてきた。
基本的には、モンテーニューの「エセー」にならって、これは
「我が家の私的なもの」、こんなもの読んでも何のためにも
ならないことは言うまでもないことで、つまらない、この私を
自分をさらすだけのために書いているようなものである。
でも、それを読んでくれる人がおり、コメントを書いてくれる人が
いるということは、大きな励みとなるとともに、背伸びして
えーかっこうする、という副産物も生じた。
●思い返すと、やってきたことは、私の生い立ちからは「家の別れ」で
あり、六十歳を超えたいまは、「本の別れ」であり、そして
身辺整理しては、その他もろもろのモノからの別れでもあった。
そして、「マンション管理人」に採用されるか否かは、相手の
決めることだから、わからないが、しばらく「ミクシイの別れ」も
やってみようと思う。
別に、脱退はしないが、これまでのように「書く」ということでなく、
「読む」ということで、対応したいと思う。
そうは言っても、おっちょこちょいの私は、まだぞろ書きたくなって
書くかもしれない。
●また、「記憶」や「知」のことについても、ゆっくり考えてみたい。
ソクラテスの「知ることは喜びであり、それは穢れからの
あるいは、無明・無知からの離脱であり、浄化であって
カタルシスである」というところから始まり、
親鸞の「横超」や「非知」へと続くのかも知れない。
私には、よくはわからないが、（そして自分が何かを知った
わけでもないが）、「最後の親鸞」には、次のようなことが
書いてある。
＜知識＞にとって最後の課題は、頂を極め、その頂に人々を
誘って蒙をひらくことではない。
頂を極め、その頂から世界を見おろすことでもない。
頂を極め、そのまま寂かに＜非知＞に向かって着地する
ことができれば、というのが、おおよそ、どんな種類の
＜知＞にとっても最後の課題である。
この「そのまま」というのは、私たちには不可能に近いので、
いわば自覚的に＜非知＞に向かって還流するより仕方が
ない。
しかし、最後の親鸞は、この「そのまま」というのを
やってのけているように思われる。
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