●4月9日(土) 晴れ
▼リファーレ横尾まで下りて、
煙草を買いに行った。
今度の震災でJTの工場も被害にあったという情報が
2週間くらい前に流れてた。
すると、その日から、自分の吸う銘柄を買いだめする人が急に増えて、
煙草屋は、一人2箱までくらいに販売制限をするようになった。
それでも、先週の土曜か日曜日には、リファーレ横尾で「わかば」を10個入りの
カートンで売っていた。
湊川や新開地あたりでは、すでに「ハイライト」も「わかば」も
販売制限していたのに・・。
▼それは、こんな銘柄を好む人が横尾に少なく、湊川や新開地に多いということだ。
しかし、きょうはリファーレ横尾の煙草屋にも、
コープの店にも、妙法寺駅のキオスクにも売ってなかった。
しかたなく、「ホープ」と「マルポーロ」を買ってきた。
▼福島では、「たばこ」の苗の植え付けをあきらめたようだ。
空中飛散した放射性物質の土壌への残留を考えると、
仮に栽培した場合、葉タバコには放射性物質が移染し、
乾燥させた葉はさらに濃度が増す。
煙草は、いろいろな葉タバコをブレンドして作るので、
福島産の葉タバコの問題は、広く「タバコ製品」全体にまで
放射能汚染の問題が広がってしまう。
それで福島県農家は、やむをえない措置として、植え付けを断念したのだ。
▼これは「タバコ」の例である。
コウナゴ漁ができない。
コメの作付が出来ない。
このような農産物・海産物の放射能汚染の問題だけではない。
工業製品で東北にあった部品工場が被災し、製品が作れない。
▼商品の供給不足、電力の供給不足、
消費者は、これから長期にわたって
不足や不便に慣れていかねばならない。
人はどんなことにでも慣れる。
慣れないと、やっていけないこともある。
▼被災地でも、1ヶ月が経ち、少しずつ日常を取り戻してくると、
そこでの生活や暮らしが始まる。
避難所や仮設住宅、あるいは転居先での暮らしに慣れていく・・。
だが、慣れるとは一体、何に慣れるということか。
悲惨に慣れるということか。
あるいは、被災地の復興も、原発の収束も
まだまだ、ずっと先のことだという状況に慣れろ
ということか。
日常と非日常が同居するような状況に慣れろ
ということか。
▼いつか「日記」に『
なれる』ということを書いたことがある。
また、『
耐えない者は慣れる』という言葉も引いてきた。
私が「ハイライト」や「わかば」がなければ、
「ホープ」や「マルポーロ」に慣れるように、
人々は、商品や電力やその他もろもろの不足や不便に
慣れていくだろう。
しかし、慣れてはいけないことも、あるのではないか。
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