●10月10日(日) 晴れ
▼いま、昼休みに読んでいる「本」
玄侑宗久『禅的生活』に、
「無可無不可」という言葉が載っていた。
「可もなく不可もなし」とは、もともと『論語』の「微子篇」にある言葉だそうだ。
孔子が、野に隠れた賢者として世に知られる伯夷、叔斉、虞仲などとと比べ、
自分がどう異なるのか、自分の立場を評して「無可無不可」と言った。
「私には、これを為すべし、あれを為すべきでない、という決まったものはない」
という意味で、ひとつの決まりや物の見方に拘泥しないで、自由かつ臨機応変で
あることを表明したものである。
禅でも「禅語」として、『論語』のこの言葉を、そういう意味で使っているらしい。
今日、人を評して「可もなく不可もない」という意味合いとは、かなり違っている。
▼ふ〜ん、と思って、きょうのタイトルにしてみた。
10月も十日が過ぎようとしている。
先週、久しぶりで長男に電話をした。相変わらずの
のんびりした調子で、12月までの仕事が入り、なんとか
やっているとのこと。
水曜日だったか、木曜日だったか、
娘のところのショウが学校帰り、
米とお小遣いを取りに来た。
留守の我が家のカギを開け、テーブルに置いてあった
おやつを食べて、「ありがとう、おやつも美味しかったよ」
と書き置きして帰った。
次男から電話があった。
孫の穂乃歌の誕生祝いの礼だった。
▼可もなく不可もなく、日が過ぎ去ってくれればいい。
金曜日の雨で、団地の金木犀は匂いが薄れた。
ほのかに香る
このくらいで、ちょうどいい。
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