mixiユーザー(id:2230131)

2009年09月19日00:02

60 view

BGM

スーパーとか、ドラッグストアとかで流れてるBGM。

流行りのJ-POP、もしくはスタンダードな洋楽ポップスなんかがアレンジされてる。普段は気にもとめないんだけど、いざ耳を澄ませてみると、これがまた奇妙なんですよね。
主旋律がのっぺりとしたシンセに差し替えられてて、妙にメロディばかりが耳にこびりついてくる。リズムものっぺりとしてて、全体的に安物のエレクトーンで作った音のような、ひどくチープな仕上がり。そう、やかましいんだけど印象に残らない、あの感じ。

これにはちゃんと理由があるらしいです。
なんでもスーパーのBGMは、客を長居させて商品を購入させるために時間を稼ぐ意図があるらしい。つまり、音が主張しすぎると気が散って買い物に集中できない。かといって音が静かすぎても楽しい気分を持続できない。その結果、あのような適度にキャッチーで、適度にやかましく、適度に耳に残る、適度なサウンドになってるそうだ。

そういう着眼点でBGMを聴くと、また違った発見があります。
病院だとさらに音数を絞ったオルゴール・アレンジになってたり、飲食店だとジャズ・アレンジになってたり、雑貨屋だと音量でかめのダブ・レゲエが掛かってたり、カフェだとゆったりしたボサノヴァ、服屋だとロックンロールがBoseのスピーカーから流れてたりする。(ギャル系のショップならもちろんトランス)

それぞれに違った目的があるんだろうなぁって考えながら、逆にサウンドからその目的を因数分解してみるのも面白い。
普段の僕は、音楽そのものを意識的に鑑賞するのに慣れてるけど、それとは別に、ある目的に沿って使われる(作られる)音楽というのもまた存在していて。その場合、音楽が優れているかどうかは、いかにその目的を達成しているか、という別の判断基準が与えられる。映画のサウンドトラックなんか例としては分かりやすいと思うんだけど。
そうやって音楽というのは、捉え方によっては価値観と役割が反転することもあって。実におもしろい。
0 15

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2009年09月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

最近の日記

もっと見る