■元日の夜
●生まれたとき病院で出会ってから
それから数えて、五度目に顔をあわせた
次男のところの孫娘、ホノカ、
一歳二か月。
五度目でも初対面みたいなものだ。
玄関のドアを開けて入ってきたとき、
人見知りして泣いた。
コマを回してみたり、仔猫の縫いぐるみで
遊んでみたりしたら、抱っこしても平気になった。
よたよたと自分で歩く。
靴を履かせろと催促する。
そとに行こうという。
玄関のドアが閉まって、母親の顔が見えなくなっても
泣かない。
私の手を引いて、大股をあげて団地の階段を登る。
どこまでも、よたよた
私の手を引いて歩く。
●娘のところの孫、ショウ、チカ、アツシとも
そうやって遊んだ。
小学三年くらいまで、うちに来たら
そこが自分の指定席のように、
私の膝に座っていたショウが、
「じいちゃんは家族じゃないもン」
と言った。
もう、いつだったか
私は忘れた。
この日記に書いたので、検索したら
小学五年のときだった。
・
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=129252531&owner_id=1040600
そのショウがいま、高校一年。ことしは高校二年になる。
●ホノカは、こんど会うとき
また、泣くかもしれない。
そして、ショウが今、少し遠慮をするように
どんなになついても、次第に、私と一定の距離を置くだろう。
それが成長というものだろう。
「じいちゃんは家族じゃないもン」
改めてその意味を考える。
私は、「自立する」ということは、
「じいちゃんは家族じゃないもン」と言える
自分や、自分の家族をもつ
ということかもしれないと思ったりした。
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