強い肉体が生存競争に有利に働くのなら、訓練しなくとも強い筋肉と鋭い運動神経が自然と備わるようになっていればよいと思うのだが、そうはなっていない。どんな動物も野生においては常に食料を探し続けている。食料が豊富なら繁殖死個体数が多くなる。いきお
絶対善の定義を見つけたという人がいる。それは「種族の繁栄のためになることをする」ことだというのだ。確かに、われわれが「善し」とすることがらを一つひとつ検討すれば、それはことごとく集団の利益につながることと考えられないこともない。しかし、「現
「なぜ世界は存在しないのか」という本のタイトルが以前から気になっていたが、読みかけの本がたくさんあるので、なかなか手が回らない。で、先日本屋で頭の50頁ほど立ち読みしたのだが、なかなか面白そう。「新実在論」とやらについては皆目見当もつかないが
先日、みなとみらい公園にある神奈川近代文学館へ行って、寺山修司展を見てきた。「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」 上記の作品は寺山の代表作であるが、富沢赤黄男の「一本のマッチをすれば湖は霧」という俳句の剽窃ではないか
今朝、妻が唐突に「クォリアって何?」と訊ねてきた。私は、「今、君が見ているもの感じているもの、例えば、そこにある赤い包装紙のそのありありとした赤さを実際に観ているでしょ。その赤そのものがクォリアだよ。」と答えた。すると妻は、「うーん、ちょっ
>>【 上手に思い出す事は非常に難しい。だが、それが、過去から未来に向かつて飴のように延びた時間といふ蒼ざめた思想(僕にはそれは現代に於ける最大の妄想と思はれるが)から逃れる唯一の本当に有効なやり方のように思へる。( 無常といふ事) 】<<
ジュリーのドタキャン騒動の報道を見て感じるのは、意外と彼を擁護する声が多いということだ。それだけ催事業者の体質がいいかげんだということがあるのかもしれない。それにしてもだ、彼を見るために集まってくれた7千人もの観客に、肩透かしを食らわせるの
道元禅師は「正法眼蔵」において、「自己を忘るるといふは、万法に証せらるるなり。」と述べている。また、西田幾多郎は「善の研究」において、「意識現象が唯一の実在である。」と述べている。一見、前者は無主を、後者は無客を、主張しているようだが、実は
最近は老化が進んで脚力の衰えを感じる。5年ほど前まで階段は2段ずつ上り下りしていた。最近は常に一段ずつなのだが、下りの階段などは時々怖く感じることがある。一応、日常的にジョギングをやっているが、その程度では大腿四頭筋の衰えは防げないらしい。
この頃は本当に読書がなかなか進まない。一か月以上も前から、「現代存在論講義」(倉田剛) を読んでいる。やっと2巻目の半分まで読んだけれど、悲しいことにすでに1巻目の内容はほぼ忘れてしまった。結局今までに分かったことは、存在論とは「妥当な言語を模
「日本に哲学研究者はたくさんいるけれど哲学者はいない。」というようなことがよく言われる。まあそうかもしれないけれど、だからといってそれほど都合がわるい訳でもないと個人的には思う。第一、カントやウィトゲンシュタインのように自分でどんどん道を切
トランプに良識とか民主主義の建前などという言葉は通用しないということがはっきりした。自分の目的を達成するためには何でもやる。結局、この恥知らずで品性に賭ける男が、当分の間最高裁判事を務めることとなった。(米最高裁判事は終身制)■米最高裁判事に
あるトピックで、「鈴木大拙は心霊主義者である。」というようなことを言い出す人がいたので驚いた。しかも、心霊主義という言葉をオカルト的なニュアンスで論じている。どうやら、それは鈴木大拙が神智学会の会員になっていることからきているらしい。鈴木大
右も左も辺野古問題について鳩山さんのことを悪く言うけれど、これっておかしくないだろうか? 鳩山さんに罪があるとすれば、最後まで「最低県外移設」を主張し続けなかったことだと思う。周りから引きずり倒されても、彼は主張し続けるべきであったと思う。