初場所はジョージア出身の栃ノ心が優勝して幕を閉じたが、相撲ファンなら彼が入幕したころは「グルジア出身」と場内アナウンスされていたことに気がついた人も多いはずだ。調べてみると、２０１５年の４月から変更されたようだ。変更されたと言っても、正式国

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中島義道さんによると、「物自体（Dinge an sich）」という哲学用語は一握りの専門家以外ほとんどすべての人が誤解しているらしい。「われわれに認識できる現象としての物の背後に存在するわれわれには不可知の物」というふうに理解されているというのだ。≪

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毎日のニュースを見ていると、どうしてこんな見え透いた詐欺話に人は引っかかるのだろうと思うことがよくある。また、いわゆるカルトと呼ばれるインチキ宗教をどうして人は信じたりするのだろうとも思ったりもする。 他人から見ればばかばかしい話でしかない

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論理哲学論考における語りえぬものとは、論理と倫理であると言われている。それは人間の根源に根差す所与のものだからだろう。ここで言う「所与」とは前提として与えられているもの、根拠をさかのぼることができないもののことである。禅仏教で語りえないもの

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昨日は、離人症のような空観に注文をつけたが、もう一つ気に入らない教説が輪廻説だ。明らかに迷信と分かるような言説がどうしてこのようにはびこるのだろう。たぶん、誰かの単なる思いつきが無責任なうわさ話として広まったのだろう。もしこの手の話が意図的

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一般に仏教の空観は、「すべてはまぼろし」のようなニュアンスで受け止められていることが多い。「世の中を陽炎と看よ」という言葉をそのように受け止めれば、どのようなことがあっても心の静寂が得られるというのだ。私に言わせれば、そのような「心の静寂」

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思い込みを脱するということはなかなか難しい。私も長らく「左が革新で、右が保守。」と思い込んでいた。ところが最近テレビで、「左が保守で右が革新」だという人がいて、思わずうなってしまった。よくよく考えてみればその通りである。憲法を守りなんとかこ

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今朝テレビを見ていたら、将棋の羽生善治さんに羽鳥アナウンサーがインタビューをしていて、最後に羽鳥さんが「人生に成功する秘訣は何ですか？」と訊ねた。羽生さんはちょっと考えてみて、一言「分からないですね。」と答えた。羽生さんは前人未到の永世七冠

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仏教でいう「無」や「空」はいわゆる語りえぬ概念というものなのだろう。仏教は宗教であるから、それらが明晰に語られる必要もないのかもしれない。しかし、哲学の場でそれらを俎上にあげるならば、それらの語りえなさについて綿密に語られる必要がある。もし

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ＳＦのタイムトラベルものは夢があって楽しい。私も大好きである。しかし、ＳＦはあくまでフィクションであって、実は科学的でも何でもない。アインシュタインの相対性理論が発表されてからというもの、科学が進歩すれば時間の中を自由に行き来できるかのよう

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哲学は、当たり前のことを当たり前でない視点からとらえるけれど、哲学者は本当は、当たり前のことを当たり前として認めたいのだ。哲学の難しさというのは、当たり前のことがなぜ当たり前なのかという根拠がなかなか見いだせないことにあるのだろう。

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